最近、「星を売る。」という商売がある事を知りました。
正確には、星の名前を好きなように決められるという商売なのですが、
1つの星の名前につき12,000円らしいです。
なるほど、そんな商売があるのかと、アイディアがすごいと思いました。
名前をつけて買った星を、プロポーズの時などにプレゼントする方が多いようです。太陽系だけでも星は2,000億個あるので、これ1本で食べていけそうですね。
2,000億個という数はとてつもない数ですが、
web業界にも、とてつもない数を持っているものがあります。
それは「Googleの検索数」です。
なんと、1日に30億回以上が検索されているそうです。
1年間だと2兆回以上もあります。星の数にも負けていません。
しかも、日々新しい検索キーワードが生まれています。
web広告運用者にとって、これだけの数のキーワードを正確に広告に反映するのは、普通だったら無理です。
しかし、動的に広告を表示できることができれば、その問題が解決できます。
そんなわけで、今回はGoogle Adsの【動的検索広告】DSA広告について話していきます。
DSAとは?
Google Adsで使える検索広告の一種のことです。
※(DSA=Dynamic Search Adsの略になります。)
通常の検索広告のようにキーワードを指定せずとも、
ユーザーの検索キーワードに応じて、広告を配信する事ができます。
下記の部分が動的に表示されるようになります。
タイトル部分は自動で動的に表示されます。非常に便利です。
また、画像のように表示URLも動的に表示できるようにできます。
キーワードを登録するのではなく、広告の飛び先のURLを登録するというのが特徴です。
DSAのメリット
普通の検索広告を構築するのであれば、
・キーワードを集める。
・タイトルを作成する。
・説明文を作成する。
と構築するだけで、工数がかかってしまいます。
主観ですが、この部分が大変だと私は感じます。
文字数をオーバーしないように考えないといけないし、せっかく入稿しても、記号の使い方などが悪いと不承認となり、また考えないといけません。
しかし、DSAであれば、広告がクリックされた際に表示するURLと、テンプレートの説明文を用意するだけで良いので、簡単に作成する事ができてしまいます。
ターゲット設定も簡単です。
キャンペーンを作成したら、管理画面のこの部分から動的広告のターゲットを設定変更・追加できます。
●[このウェブサイト向けのカテゴリから選ぶ]
設定したURLのページが自動的にカテゴリごとに分類されます。
対象の商品のみに広告を出稿対象にできます。
●[すべてのページに対して広告を掲載する]
設定したURLの全ページの内容を広告の出稿対象にします。
●[条件に合ったページに対しての広告を表示する]
URL、ページタイトル、コンテンツなどで細かく設定したい場合はこちらを使用してください。
ターゲットの設定も上記から最適なものを選ぶだけです。
また、何といっても一番良い所は、
「ページが更新されたら広告も自動で最適化してくれる。」という点です。
DSAの仕組みはGoogleのクローラーがインデックスした情報を元に広告を動的に表示しています。
ページが更新されれば、それが再度インデックスされ、広告に自動的に反映してくれるのです。これは便利です。
しかも、ページの商品が品切れしてしまった時も、除外設定で登録しとけば、自動的にその商品のみ、広告をストップする事ができてしまいます。
他にもパフォーマンスが悪いページや商品などを除外設定するなど、思った以上に柔軟な管理ができます。
※ページがインデックスされている事が前提の広告ですので、広告用で作ったLPをインデックスしていない場合、DSAは使えませんので注意してください。
DSAの使い方
DSAでは、通常の検索広告では拾う事が難しいキーワードで広告を表示できる為、他の検索広告と組み合わせる事でCV数を上昇させる可能性がアップします。
また、競合が少ないキーワードを拾ってくる事もでき、平均クリック単価を抑える事もできそうですし、クリック率も動的に表示される分、高い数値になりやすいのではと思います。
特に、たくさんの商品を取り扱っているECショップなどは、キーワード登録や、ページ設定の数が膨大になる為、DSAを使い運用コスト削減に有効になります。あとは、季節によって商品やサービスが変わる業種も有効かと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
DSAは広告を自動化するにあたって非常に強力なツールだと感じて頂けたと思います。検索広告では、キーワードを登録することが前提でしたが、これからは更に自動化が進化していくのだと思います。
自動化の波に乗る事が、今の広告運用者には必須項目ですので、私も勉強をして新しい知識を得て行こうと思います。
それでは今回は以上になります。失礼いたします。