こんにちは。ジーニアスウェブの山田です。
本や資料を読んでいるときに「なんか読みづらいな」と思うことはないですか?
漢字の量や文章が長いと、読み手に「つらい」と思わせてしまいます。
今一度、漢字とひらがなの使い分けについて振り返ってみましょう。
漢字とひらがなの持つイメージをうまく使う
漢字が多く使われている文章、ひらがなが多く使われている文章。
あなたはどんなイメージを持ちますか?
漢字が多いと「堅苦しさ」や「仰々しさ」を感じませんか?
評論、論文、公的文書など、漢字は「強さ」を伝えます。
一方ひらがなは、どこか「やわらかい」雰囲気を持ちます。
絵本、公園の看板など、漢字とは対照的なイメージがありますね。
ビジネスシーンでよく使うフレーズも、漢字とひらがなとでは伝え方が違います。
先日はお招き頂き、誠に有難う御座いました。
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先日はお招きいただき、誠にありがとうございました。
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先日はお招きいただき、誠にありがとうございました。
予めご了承下さいます様、宜しく御願い致します。
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あらかじめご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。
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あらかじめご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。
どちらが優しいイメージを持ちますか?
上の「有難う」「宜しく」などは、少し硬い雰囲気がありますね。
このように漢字とひらがなのちょっとした違いで、文章のもつイメージが変化することがわかります。
同じ文章でも、使い方によってはイメージが変わる
とある女性に以下のセリフを言われたとします。
「わたし、あなたのこときらいじゃないわ」
「私、貴方のこと嫌いじゃないわ」
「私、貴方のこと嫌いじゃないわ」
いかがでしょうか。
上はどちらかというと子ども(若年層)、下は大人が話しているように感じませんか?
同じ内容でも、漢字の使い方で「伝える側のイメージが変わる」ことがあります。
この例文だけでも、8通りを作ることができます。
わたし、あなたのこときらいじゃないわ
わたし、あなたのこと嫌いじゃないわ
わたし、貴方のこときらいじゃないわ
わたし、貴方のこと嫌いじゃないわ
私、あなたのこときらいじゃないわ
私、あなたのこと嫌いじゃないわ
私、貴方のこときらいじゃないわ
私、貴方のこと嫌いじゃないわ
わたし、あなたのこと嫌いじゃないわ
わたし、貴方のこときらいじゃないわ
わたし、貴方のこと嫌いじゃないわ
私、あなたのこときらいじゃないわ
私、あなたのこと嫌いじゃないわ
私、貴方のこときらいじゃないわ
私、貴方のこと嫌いじゃないわ
なにより大事なのは読みやすく、伝わりやすい簡単な文章を心がけることです。
これらのルールを日々意識していると、メールの文章作成やビジネス応対でも役立ちます。
まとめ
どこまで漢字で書くか、ひらがなで書くかの書き分けは、結構難しいです。
送る前にワンクッション置くことで、堅苦しい文章は回避できます。
参考にしてみてください。