みなさんこんにちは。有村です。
LP等の効果測定をするために、AnalyticsでABテスト(ウェブテスト)を行うのが当たり前になっています。
メインビジュアルを変更したり、テキストや写真を変更したりいろいろ試してみることでしょう。
その中で、フォームに関してもABテストを皆さん試されるかと思います。
今回はそのフォームのテストで、当初の予想と違った結果になったものをご紹介します。
目次/このページでわかること
項目名を「左揃え」vs「右揃え」
いきなりよくあるフォームのテストですが、制作のデザイン段階で項目名を「左揃え」にするか「右揃え」にするかをデザインナーさんに任せきりにして、そのまま何もしない場合も多々見受けられる様な気がします。
「左揃え」vs「右揃え」はどういうことかというと下記の様になります。
一般的には「右揃え」の方がCVRが高いと言われていますが、これもサイトのデザイン等の兼ね合いもあると思うので試してみたい項目です。
また、SPではレイアウトが変わるかと思いますので、どちらかと言うとPCメインのテストになります。
参考までに、最近試したLPでの数字はこのくらいの差になりました。
左揃え | 右揃え | |
---|---|---|
CVR | 7.76% | 11.21% |
先ほどの画像をもう一度見てみると、「右揃え」の方が、項目名と入力欄の視点の移動が少ないのが要因かもしれません。
メルマガ購読の項目 「有り」vs「無し」
メルマガと言うと、某モール型のサイト等のイメージもあり、良い印象だけを持っている方は少ないかもしれません。
という発想から、今まで付けていたメルマガ購読のチェックボックスを外した方が良いと考えテストを行いました。
結果はというと、メルマガ購読のチェックボックスが「有り」の方が数字が良かったです。
はじめはPCのみでテストして、以外な結果だったので、SPで試しても「有り」の方が良い結果になりました。
左揃え | 右揃え | |
---|---|---|
CVR(PC) | 3.53% | 2.67% |
CVR(SP) | 27.95% | 25.64% |
※PCよりSPのCVRが異様に高いのは、PCとサイトの作りが違うサイトだったためです。
外せる項目を 「残す」vs「外す」
これは、先ほどのメルマガ購読の項目 「有り」vs「無し」と近い内容ですが、あえて分けました。
具体的にお話すると、お問い合わせに必要な項目が、
- お名前
- メールアドレス
この2項目だったとします。
そこに、必須では無い住所の項目を追加してみました。(項目は任意で必須では無い)
これまでの発想的には、項目は極限まで少ない方が良いという考えでいました。
しかし実際に試してみたら、邪魔だと思われていた住所の項目が有りの方が数字が良結果になりました。
こちらもPCで最初テストして、流石にSPでは違うだろうと思いテストしましたが、SPでも同じ結果でした。
住所有り | 住所無し | |
---|---|---|
CVR(PC) | 0.98% | 0.42% |
CVR(SP) | 11.11% | 9.09% |
少なすぎるフォームの項目は、信頼感などにかけるのかもしれません。
例えば、オーブンレンジを買った場合に、薄っぺらい説明書が1枚だけ入っていた場合よりも、レシピ集が載っていたりで雑誌の様な分厚い説明書が入っていた方が、良いものを買った気になりませんか?
その感覚に近いのかもしれませんね。
こういった例もあるので、住所に限らず、項目は少ないほうが良いという固定概念をとっぱらってテストしてみたほうが良いです。
必須を表すマーク 「必須」vs「※」vs「●」
入力必須のマークをどんなものにするかのテストです。
はじめは3つでテストを行い、次に上位2つでテストを行いました。
必須 | ※ | ● | |
---|---|---|---|
CVR | 8.76% | 10.99% | 7.86% |
テストの内容が細かすぎるのでは?
と思う方もいるかと思いますが、1回のテストはたいてい1週間ほどで結果がでます。
確信的に斬新なアイデアが思い浮かぶ人であれば良いですが、そうでないなら、こういった細かいテストを回して行って、確実少しずつ数字を上げて行くのが鉄板です。
最後に
フォームのテストと言うと、ボタンの色を変えてみたりだとか良く見かけるテストは行うと思いますが、ここでご紹介したような細かいテストまでは中々できていなのではないでしょうか?
そんないっぱいテストする工数は無いよ。などと言う場合もあるかと思います。
しかし、今回ご紹介したようなテストですと、設定までに30分とかからないと思います。それで数字が上がれば万々歳ではないですか?
この他にも、「項目名を言い換えて見る・短くしてみる」や「入力欄を大きくしてみる・小さくしてみる」など、こちらの方がよいだろうという固定概念を取り外していろいろテストしてみてください。
思いもよらない面白い結果になることもありますよ。