はじめまして。ジーニアスウェブのK-styleこと、香川貴史です。
web業界では、ようやく1年ちょっとの駆け出しデザイナー兼ディレクターです。
ペーペーのボンクラですが、だからこそ発信できるものがあるのではないか、と思いブログを書いていくことにしました。
嘘です。上司命令です。修行です。
…持論なんですが、動機は特になんでも良いと思うんですよね。大事なのはどうやるかだ。
さて前置きが長くなりましたが、今日から新人Webディレクターが奮闘する日々を、
作業内容やクライアントとの案件なんかを中心に、よりリアルに更新していこうと思っています。
どうかお手柔らかによろしくお願いします。
今回のテーマは、”スマホサイト最適化の今”です。
弊社のクライアント様に某石材店があります。
情熱を持ってお仕事をされる店主を中心に、人情味溢れる石材店です。
私はサブ担当としてWebサイトのリニューアルをさせていただき、管理更新作業を行っています。
サイトをリニューアルしてから約1年弱を迎えるのですが、リニューアル前と比較すると、良い月で月間問合せ数、月間受注数を約3倍にまで伸ばすことができました。
その間、無料小冊子や戒名彫刻のコンテンツを追加したり、フォームの簡略化、フォームへの誘導の工夫など、あらゆるテストを施しながら、平均しても約2.5倍を維持できる状態を保っています。
そんな折、アクセス解析を行っている日々の中でモバイルでのアクセスが増えてきている状況を注視していました。
30%近くまで上昇したのをゴーサインとし、スマホサイト作成を提案したのです。そうです。私です。
実はこの業界に入ってから初めて営業をしたんですね。
もちろんクライアントの事を考え、良かれと思い提案したのです。
数値的な裏付けも取れていましたので、クライアントも快諾してくださいました。
一人でやるのは今回が初めてだったので、必ず良いものを作ろうといつになく気合を注入し、ディレクション作業を行いました。
クライアントからも何度もヒアリングをし、本業の邪魔にならないよう構成等はこちらで作成しました。
作業は順調に進み、特に大きな問題もなく公開!
クライアントからも見やすい、わかりやすいと喜んでいただきました。
素直に嬉しかったです。ただ、ここからが本当の勝負だと、しっかり再確認し日々の管理作業を行っていました。
それから2カ月程経った、とあるオンライン会議にて事態は思わぬ方向へと進みました。
弊社では、月に一度クライアントと各担当(制作、アクセス解析、コンサル)とでオンライン会議を行っています。
先月も軽く議題には上がっていた、「問い合わせ数の減少」。
繁忙期を終えたところだったので時期的な要因が大きいだろうと、小さい修正は行いながらも様子を見ていきましょうとしていた内容でした。
なんと…スマホ公開と同時に減少しているではないですか。
そんな事はない、そんなハズはない、自分に言い聞かせながら数値を目で追っていました。
結局、スマホサイトが直接原因だとは確定できないまでも、一旦停止して様子を見ようということになりました。
正直ものすごくショックを受けましたが、クライアントの結果が最優先です。
その後の定期会議はまだ迎えていないので、結論を出すのは早いのですが、あくまでもテスト期間中にできることはないかといくつかテコ入れをしました。
しかし、本当にスマホサイトが直線的要因だとして、その原因はどこにあるのか。
おそらく”最適化”の罠に引っかかってしまったのではないか。
実はこちらのWebサイト、コンテンツや内容量がものすごく多いんですね。
熱意や丁寧さを売りにしていますので、こだわって作り込まれています。
一方でスマホサイトとなると、簡略化、省略が必須となってしまったのです。
現地へのアクセスなど出先で確認し、自宅でPCサイトを見ていただけるようなものを狙いとしていました。
つまり、削ぎ落としてしまったということでしょう。
顧客が本当に見たいものは残したつもりでいたのですが、そこが甘かったのです。
スマホサイトなのだから”見やすさ”、”使いやすさ”を重視した方が良いとしてしまったのですね。
こちらの石材店には通用しなかったのです。
大変申し訳なく思うと同時に、何とかしたいと思い、今も改善を続けています。
結果はまだ出ていないので、また良い報告ができればと思っています。