皆様ごきげんよう、郡です。
梅雨です。ジメジメします。このベタつきが毎年不快とともに、ああ夏が本格的にやってくるのだなぁと感じている今日この頃です。
今回は普段よく見かけるアイコンについて、改めてどんな意味があるのかなと、少し調べてみたので御覧ください。
・Zipファイル
Zipといえばデータファイルの圧縮形式でお馴染みです。Zipは英語で「ファスナー(英語のジッパー:Zipper)で閉める」という意味があるため、それが語源だと思われますが、実は元の意味は「ビュッと音をたてる」「勢いよく進む」「疾走する」から、他のフォーマットの圧縮時間よりも速いという意味を込めて命名されたとか。アイコンではわかりやすく、ファスナーのイラストがよく用いられます。
・アップロード・ダウンロード
アップロードやダウンロードのアイコンに、荷物やダンボール箱のイラストが描かれているものを見かけたことはありませんか?実はこれ、元々 Down(おろす)/Up(あげる)+Load(積荷)の2つの単語をくっつけて作られたため、その名残で箱が描かれているのでしょう。最近だとクラウドで雲が使われているのもよく目にしますね。
・リンク
HTMLではおなじみのリンク。Wordなどの文書作成アプリでも目にしますね。
Link は英語で「結びつける」「つなげる」という意味があり、それからページとページをつなぐ役割である「リンク」としてWebサイト上に登場しました。
また、Linkにはもうひとつ「鎖の輪っか」という意味があり、こちらの意味からアイコンで鎖のイラストが使われています。
・保存
さて、この文書作成アプリ等でよく見かける保存アイコン。TeachHUBの調べによると、このアイコンの意味を知っているのは、調査対象の小学5年生の内14%しかいなかったとか…。
これは昔主流だったフロッピーディスクというデータの記録ができる記憶メディアで、現在はほぼ見かけることはありません。私が小学生くらいの時は使っていたような記憶がありますね。
そのためか、保存アイコンを別のイラストに変更しているアプリが増えてきている気がします。
・動画
動画のアイコンにはこれらのアイコンがよく使われます。
これは映画用フィルムで、長い写真フィルムに長方形の画像を連続的に撮影し、速いスピードで続けて映し出すことで動画となります。GIFアニメーションと同じ要領です。昔の映画はフィルムで撮影されているものが大半ですが、デジタル化が進んで、数が段々減ってきているようです。
もう一つの箱と2つの円、三角形がくっついたアイコンも、上記の映画用フィルムカメラです。ふたつの円がフィルムですね。最近ではフィルムのない、現代風の動画カメラアイコンも増えています。iPhoneの動画撮影の時に見かけますね。
いかがでしたでしょうか。フラットデザインの流行で、簡略化されたアイコンが溢れていますが、それらのアイコンが何を意味するものなのか、本当に伝わっているのか?わかりやすくするためにアイコンをつけたつもりで、逆に混乱を招いてしまうケースもあるのかなぁと思ってしまいました。
改めて見ると、最近のお子様や若い人はそれが何か分からないけど、これはそういうものとして使用しているものもあるのかと考えてしまいますね。
これまでの常識を脱却し、若い層をにも分かる新たな視点でデザインを考えることも大切だなと思いました。