皆さん、こんにちは。豊田です。
先日やっと関西・関東でも梅雨明け宣言がされて本格的な夏が到来しましたね。
ここ南国宮崎では海の日の連休前頃で先駆けて梅雨明け宣言がされていたので、夏モード全開で日々を過ごしております。
ところで、先日日本でもリリースされ社会現象にもなっているポケモンGOですが、皆さんは既にやっていますか?ここ宮崎オフィスでもほとんどのメンバーがアプリリリース当日にDLして昼休みに早速外に出て遊んでみるという感じで局地的な盛り上がりを見せていました。
関係無い前置きが長くなってしまいましたが、本日はページのデザインを変えただけでCVR(コンバージョン)などの効果が上がるのかと言うことについてお話をさせて頂きます。
先日弊社にSPサイトのデザイン改修・改善依頼が入りました。そちらのお客様のサイトはSPサイトのデザインなど数年前に改修をしてから特にデザインなどの変更は行っていないサイトとなっておりました。
ひと昔前はスマホと言えばiPhoneというくらいユーザーも多かったので、スマホ=iPhoneが主流でしたが、最近では通信も高速化しAndroidシェアも伸び、Displayのサイズ、解像度など様々な機種が世の中に出回っている状況なのでサイト自体もそれと共に変遷してきています。(ハンバーガーメニュー・アコーディオンメニュー・レスポンシブデザイン、大きな画像の採用など)
そこを踏まえてお客様のサイトを把握するべくページを拝見させて頂きました。
拝見した上で、弊社側では以下の仮定を立てました。
① 全体的にどこが実際にクリックできるのかなどのメリハリが無くユーザーが迷ってしまうのでは無いか?
② 全体的なフォントが小さく大型Displayユーザーなどでは見づらさから離脱が起きているのでは無いか?
そこで、今回は既存コンテンツを活かしつつサイト内の各パーツや色味などデザイン変更にフォーカスして変更を行うことによりページ離脱やCVRなど効果が出ると想定しページデザインを作成いたしました。
■デザイン
弊社側で行った主な変更点は以下になります。
① メイン、サブなどコンテンツ自体の画像の大きさを変更することによりユーザーに分かりやすく伝えれるようにする。
② 各ボタンなどをしっかりと見やすく作り込むことにより、ユーザーにどこがタップできるのかを分かりやすく伝えるようにする。
③ ページ全体の配色・フォントの大きさを見直し、視認性(見やすさ)を向上させて全体的に読みやすいコンテンツへ変更する。
上記でのデザインコンセプトを固めてAパターン(既存)、Bパターン(改善パターン)として5日間ほどABテストを実施してみたところ、以下のような結果となりました。
・CVR(コンバージョン率) → 約2倍
・オリジナルを上回る可能性 → 67.3%
こちらを改めて見るとBパターン(弊社での改善デザイン)の方がより、CVRに直結していることが分かりました。
■結論
サイトのデザインを変更しただけで、CVRなどの効果が上がるのかということですが答えは「上がる」です。今回は弊社の仮定がちゃんとフィットしたということもあり、上記のような結果となりましたが、今回の事例ようにサイト内の基本的な「読みやすさ」、「使いやすさ」だけを改善しただけでユーザーもそのサイト内で迷うこと無く目的(ユーザーの知りたいこと、やりたいこと)に誘導可能だということが分かりました。
※今回はデザイン変更のみでの結果となりますので、更に踏み込んで見られていないコンテンツの断捨離、一番使われる・見られているコンテンツの露出強化などをすることにより、より見やすく、CVRに繋がるサイトを作りこんでいくことも可能です。
このブログを読んでくださっている皆様も御存じのようにサイト改善というものは終わりというものはありません。
常々新しいテクノロジー、流行などによりサイトの構造、見せ方など時代時代によって合わせた状態にしていかなければいけないということを実感するとともに日々勉強であるということを再認識しました。
現在スマートホン向けのサイトを運用されている方で、デザイン・使用感などを長い間、変更されていない方々も、一度サイトの基本である「見やすさ」、「使いやすさ」という観点でサイトを見直していただくきっかけになってくれれば幸いです。最後までお付き合い頂き有難うございました。それでは。
サイトの「色彩」を変更することだけでCVR向上する例も以前の記事で取り上げていますので、ご興味のある方は是非、ご覧ください。