ターゲット市場の選定 セグメンテーションは分類と軸だけではなく、その組み合わせ、相関するターゲット選定が考えられます。
また、それを時期変動や地域、市場によって、独自の視点でオリジナルの組み合わせが求められます。
他社と同じことをしていては、差別化は図れません。
競争を勝ち取るためには、そういった目線が必要なのです。
もうひとつの注意点は、軸だけではなく、
どの地域にいる(where)、
誰(for Whom)の、
どのようなニーズ(to meet What)を満たすのか、
誰(for Whom)の、
どのようなニーズ(to meet What)を満たすのか、
を決めて、特定の市場をセグメントしていると言えます。
有名な例をひとつ挙げましょう。
シンガーソングライターのユーミンは優れたアーティストであり、優れたマーケッターでもあると言われています。
彼女が発表した「デライト・スライト・キッス」は、純愛をテーマにしています。
当時は不倫が世の中で流行っている中で、以下のターゲット分類をしたそうです。
- 地域
- 年齢
- 性別
- 心理的軸
つまり、日本国内の13歳〜30歳の女性、純愛指向をターゲットにしました。
13歳といえば、女の子が純愛に憧れる時期、そして、30歳は独身もまだ多く、結婚に対してもまた純愛に関心を持っている時期。
これらをターゲットにたテーマの曲がヒットを生み出したと言われています。
また、おもしろいのは、女性をターゲットにしたにも関わらず、売上の40%は男性だったようです。
これは、男性が、上記のようなセグメントされた女性に対して、主にプレゼントとして、購入したのです。
この現象は偶然ではなく、セグメントされたターゲットに相関する市場があったのはないでしょうか。
このように、セグメンテーションの軸には組み合わせによって、その先の可能性が変わってくるのだと思います。