さて今回は、広告文についてお話します。
■良い広告文を作る
まず、良い広告文を作るために、下記の考え方が軸になりますので少しおさらいしておきましょう。
・検索エンジンは様々な情報が「比較」される場所。
上記の点を改めて頭に置いて頂いて、では話を進めます。
クリック率高い=クリック数が多い、ということになります。そうすると、下図のような流れになります。
クリック数が多いということは、何かしら興味があってお客さんがアクションしていることになるので、お客さんの質問と返答が合っている=良い広告文、ということになります。品質スコアが上がれば上がるほど、入札単価を高くしなくても広告ランクが上がって広告が上位に表示されるようになります。そうするとクリック単価も低くなり、CPAも良化に繋がります。
クリックされてもコンバージョンしないのでは意味がありません。
・顧客属性、地域、価格帯などターゲットを絞り込む
クリックの数が減ってくると品質スコアが悪くなる傾向にあります。それでも、なんとか自分のニーズを満たすものを手に入れたい、と思っている人をターゲティングすることでコンバージョンは取りやすくなります。そのため、クリック率が低くてもコンバージョンが取れる広告文=良い広告文ということになります。
■ランディングページとの役割分担を理解する
コンバージョンへ貢献する割合 =
検索キーワード広告 2~3割
お客さんは広告をクリックした後のページを見たうえで、注文するか、お問合せをするかを決めています。上記の割合を見ると、影響としてはページの方が高い、ということになります。もちろん、広告はそのページに行く窓口の役割をしているので、興味を引くものでないとクリックされずに終わってしまいます。
◇ランディングページの役割
広告文は文字数が限られているため、主要な説明はページ内で確認してもらう前提で広告文を作りましょう。
広告文を見ただけで商材をイメージできたり、「わー!これ絶対欲しい!!」なんて思うことはそうそうないと思います。逆に、これはどういったものだろう?こんな感じかなぁ?こういうことかなぁ?と思いながら確認したくなってクリックしてみる、という流れになると思います。細かいことはランディングページにお任せです。
検索するときにはそんなこと思ってなかったんだけど、いろいろな情報に触れていくうちに「あ、これもいいかも」と思わせるような要素も含んでいることを理解しておきましょう。
◇検索キーワード広告の役割
選ばれるのではなく「候補から漏れない」ことを意識した広告文を作る。
ここで最初に出てきたおさらいパートのことを改めて思い出してください。お客さんとしては検索エンジンで検索をするときに結果として、どれか1つベストなものを出してほしい、と思っているワケではありません。とりあえず良さそうなものをいくつか出してください、と思っています。その中から、自分でチェックして自分のニーズに合うものを選びますよ、と思っているんです。つまり、検索エンジンは「比較」するための場所として理解されており、そのいくつか「比較」される候補の中にさえ残っていればいいのです。ここまでが広告の役割です。コンバージョンさせるかどうかはその先のランディングページの仕事です。
■最後に
次回も広告文についてお話したいと思います。