こんにちは、ジーニアスウェブの横山です。
本日は、LINEの運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」についてお話させていただきます。
LINEの広告メニューは2015年より存在しましたが、最低出稿金額が高額のため、一部の企業のみの利用に限られていました。
2016年3月にLINEの運用型広告であるLINE Ads Platformが発表され、同年6月より代理店取扱が本格的にスタートしました。
最低予算設定額は撤廃され、LINE広告へのハードルが一気に下がり、活用する企業も右肩上がりに増えているようです。
当社でも2017年10月より正式に取扱を開始しましたので、簡単な解説と併せてご案内できればと思います。
ちなみに普段私はLINEではなくSMS派です。
目次/このページでわかること
LINEのおさらい
そもそもLINEというプラットフォームの説明はもはや不要だとは思いますが、最新情報と併せて、改めて振り返りたいと思います。
FacebookやInstagram、TwitterといったSNSの中でも、圧倒的なユーザー数を誇り、現在は日本人口の50%以上である7000万人以上のユーザーが利用しているコミュニケーションツールです。
- 月間アクティブユーザー数:7,000万人以上
- 日間アクティブ率:70.8%
- 月間アクティブ率:96.6%
出典:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/
なんといっても、その利用者の多さは他のSNSを圧倒しています。
しかもアクティブ率が高い。ここはもはや説明不要かと思います。
意外!?なのは、40代は利用者人口が全体の約6割を占めているそうです。
確かに、私の母親も普通に使っているし、意外と年配の方の利用が多いんですよね。
さらに気になるデータを見てみましょう。
■LINEタイムラインのユーザー属性
出典:LINE Ads Platform 2017年10-12月 媒体資料
これはLINEのタイムラインのユーザー年齢属性と、その他サービスの利用率です。
やはり女性が多めですね。特に右の図が気になります。
他のSNSと併用しているユーザーもいますが、LINEしか使わないという人がけっこうな割合でいます。
■タイムラインの行動パターン
出典:LINE Ads Platform 2017年10-12月 媒体資料
これも興味使いデータです。LINEのタイムラインに来る人は、半数以上がなんらかのアクションをしています。
比較は出来ていませんが、おそらくfacebookよりは高いのではないかと。
私も最低一日に一回は開きますがfacebookはよく見ますが、見るだけのほうが多いです。
これらのデータを見ても、下記の3つのことが言えると思います。
- SNSで見た場合国内ナンバー1のユーザー数
- LINEしか使わない人がいる
- タイムラインはクリック率が高い
日本のインターネットネットマーケティングでは、もはや無視できないと言って問題ないと思います。
LINEの広告はどんな広告?
出典:LINE Ads Platform 2017年10-12月 媒体資料
上記の画像の通り、LINEニュース、タイムラインの画面にインフィード広告を表示させることができます。
また、LINE Ads Platformを通して、1,000を超える別メディアにも(Hike Network)にも広告を配信が可能です。※右図
クリエイティブは、静止バナー、動画などが使えます。
表示は、Facebookのタイムライン広告と似ています。Facebook同様、画像内の文字には制限があり、20%に収めないといけません。
ターゲティングは、主に4種、年齢、性別、地域、興味関心での配信が可能です。
【性別】男性/女性
【地域】47都道府県別
【興味関心】ゲーム/デジタル機器・家電/スポーツ/職・ビジネス/ファッション/家・インテリア・園芸/テレビ・番組/音楽/教育・学習・資格/金融/健康/自動車/エンタメ/ショッピング/書籍・マンガ/食べ物・飲み物/美容・コスメ/旅行
どのような商材と相性がいい?
LINEのユーザー層を見れば当然ですが、商材で言えば、健康食品通販、化粧品、金融商品、目的であればブランド認知の場合、高い効果が見込めます。
実際にLINEニュースの表示を見てみると、化粧品や健康食品は頻繁に目にします。
アプリやキャンペーン、TVCMとの連動、車やアパレルなども相性は良さそうですね。
しかし、審査が厳しく出せない商材も多い・・・
運用型広告になり、ハードルは下がったのですが、審査は厳しめです。
NG商材リストが下記です。
■NG業種・商材
- 宗教関連(魔除け関連、霊感商法霊視商法、神社仏閣等)
- エステ(一部除く)
- ギャンブル関連、パチンコ等(一部公営くじ除く)
- アダルト(成人対象の性的な商品サービス等のアダルト全般、性的表現が扱われている作品サービス、児童ポルノを連想させるもの等の • ⻘少年保護育成上好ましくない商品サービス、精力剤、合法ドラッグ等)
- 出会い系(インターネット異性紹介事業、結婚相談、お見合いパーティー等) • 無限連鎖講、MLM
- 探偵業
- 家政婦、介護サービス
- たばこ、電子タバコ
- 産経用品(避妊具、女性用体温計等)
- 武器全般、毒物劇物
- 政党
- 公益法人、NPO/NGO、社団法人(一部除く)
- 生体販売
- 葬儀葬祭業
- 医療系、美容整形系、ホワイトニング、病院・クリニック、特定疾患の啓蒙サイト
- 医薬品、医療機器の場合で、LINE公式アカウントのNG商材にあたるもの
- 消費者金融(一部除く)
- 不動産投資、金融投資、FX
- 質屋
- クラウドファンディング
- オークション、入札権購入型オークション
- マッチングサイト(一部除く)
- ポータルサイト、掲示板
- アフィリエイトサイト
- 情報商材
- ポイントサイト(ポイントサービスを主体としたサイト)
- 弊社競合サービス(メッセンジャーアプリ、SNSアプリ、ニュースキュレーション、ゲーム、音楽アプリ等)
今後は?
運用型広告が始まったと言っても、まだまだ出稿している企業は他のソーシャル広告などと比べて少ないです。
言い換えればまだ競合が出していない可能性がありますので、その点はチャンスと言えるかもしれませんね。
今後は、LINE広告を活用する企業はおそらく増えていくのではないかと思います。
いまは化粧品や通販、大手企業が多いですが、ハードルがもっと下がれば、中小企業や一見LINEに合わなさそう商材も増えてくるかもしれません。
例えば、地域の住宅屋さんとか、リフォーム屋さんとか。
情報過多の中で、見つけもらうこと自体が難しくなってきている現状を考えると、日本人の約半数が利用しているLINEというプラットフォームは、企業のマーケティング活動における一つのチャネルとして欠かせない存在になりそうですね。
つまるところ、一つのチャネルで勝負するというのは、時代遅れであり、リスクでしかないとも言えます。
LINEが苦手な私も、注視しておかなければならない、そんな戒めも込めて、今回の記事を閉めさせていただきます。