ジーニアスウェブ横山です。
今回は、「パーソナライゼーション」についてお伝えしたいと思います。
つい先日、ビッグなニュースを目にしました。
Adobe社がマーケティングオートメーションツールの雄であるMarketoを買収しました。
Adobe社としては過去最高規模の買収になるそうです。
あくまで個人の予想ですが、買収には大きく2つの意味がありそうな気がします。
ひとつは、Marketoが持つ顧客を手に入れること。
もうひとつは、マーケティングオートメーションに本格参入し、Adobe社の製品の導入、相乗効果など新たな価値を生み出すこと。
Adobe社は2017年から既に「Adobe Maketing Cloud」「Adobe Analytics Cloud」「Adobe Advertising Cloud」から構成される「Adobe Experience Cloud」を
マーケッター向けのプラットフォームとして打ち出していました。
マーケティング統合プラットフォームとしてさらに加速していきそうです。
その中の一環として、パーソナライゼーションも広まっていきそうな気がします。
Marketoのリード機能と、Adobe Targetなどの連携が容易なれば、より制度の高いパーソナライゼーションが実現できるようになっていくのかもしれません。
まずは大手企業から始まり、徐々に中小、個人のサイトにも安価にパーソナライゼーションを使えるようになった日には、
もはや固定のwebサイトというものはなくなっていくのかもしれませんね。
それもそのはず、マーケティングの精度を上げようとすると行き着く先には、必ずパーソナライゼーションという考え方があります。
パーソナライゼーションは直訳すると、「何かを個々人向けにカスタマイズすること」です。
もう少しマーケティング目線で言い換えると、
- 一人ひとりにあったメッセージを伝える
- 一人ひとりにあった商品を提供する
ということです。
だれしもが、自分が興味のあることしか目に入りませんよね。
例えば、実際になにかのお店にいき、店頭に自分の興味のない商品が陳列されていたら、ほとんどの人はそれを素通りし、
自分の探しているもの、興味のあるものを探しに行きます。
極端な例ですが、この情報過多の時代、過剰な情報は弊害になってしまうことがより増えていると思います。
webサイトなどでも同様で、単に情報を並べるではなく、顧客一人一人にあったメッセージ、コンテンツ、商品を見せる。
これが理想です。
すでに様々なサービスなどでパーソナライゼーションが導入されています。
いまはまだ一部の企業がほとんどですが、これから広まっていくこと間違いなしなので、
ぜひ知っておいていただきたいことです。
目次/このページでわかること
パーソナライゼーション活用 4つのファクト
1) トップページの終焉――ウェブサイトのパーソナライゼーション
出典:https://webtan.impress.co.jp/e/2017/07/10/26161
Optimizelyのサイトでトップページをパーソナライズした事例です。
訪問者ごとにパーソナライズした26バージョンのトップページを用意、クリエイティブの最適化を図った有名な事例です。
こちらの記事にあるamazon創設者ジェフ・ベゾスのコメントが印象的です。
顧客が450万人いるなら、店舗が1つではだめだ。450万の店舗が必要だ。
2 ) Spotify:AIを活用してユーザー好みの曲を選ぶ”自分だけのプレイリスト”Dicover Weekly
出典:https://www.spotify.com/jp/discoverweekly/
プレイリストは、好きな音楽に基づいて、自分のためだけに作成されます。
毎週新しい曲のミックスをSpotifyで楽しむことができます。
これもパーソナライゼーションですね。
3 ) ZOZOSUIT:アプリ、カメラ、アパレルの技術と物流でサービス自体をがパーソナライズ
出典:http://zozo.jp/zozosuit/
こちらは説明不要ですね。ZOZOSUITを着てアプリに従って撮影するだけで、自分に合った自分だけの服が手に入ります。
ウェブパーソナライゼーションではなく、サービス時代がパーソナライゼーションです。
4 ) Amazon Dash Button:IoTデバイスとECサイトを連携、生活の一部をパーソナライゼーション
https://www.amazon.co.jp/Amazon-Dash-Button-%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5-%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3/b?ie=UTF8&node=4752863051
Amazon Dash Buttonは、ワンプッシュでお気に入りの商品を簡単に注文できるボタンです。
Amazonでパーソナライゼーションといえば、レコメンド機能も有名ですが、Amazon Dash Buttonもパーソナライゼーションの考え方の一部だと思います。
いかがでしょうか?
パーソナライゼーションはすでに実はいろいろなところで活用されています。
私がパーソナライゼーションという考え方が好きな理由は2つ。
- 徹底的に顧客・ユーザー視点であること
- 故にInnovationが生まれやすいということ
徹底的にユーザー目線になると、もはやwebサイトのデザイン、コンテンツ云々ではなく、
新たな発想が生まれることがあります。
ある種、醍醐味とも言えます。
ちょうど、いま新たな新サービス立ち上げのお手伝いをしているので、顧客・ユーザー視点を常に持ち臨みたいと思います。