市場地位別のマーケティング戦略のうちのひとつ「フォロワー」。
フォロワーが目指すべきは、したたかに確実に利益を確保することです。
業界が平穏無事であれば、ある程度の利益を獲得することができます。
言い換えるなら、一定の利益を獲得しながら、リーダー・チャレンジャー・ニッチャーと共存の位置に立ち、したたかに成長していく企業のことです。
リーダーやチャレンジャーからするとあまり魅力的ではない市場セグメントをターゲットとしていきます。
且つ、ニッチャーのような独自の魅力をもっているというわけではありませんから、他社からの攻撃を回避するために、あえて他社が魅力を感じない市場を狙っていくのです。
魅力的ではない市場とは?(経済的セグメント)
ターゲット市場の中には、値段さえ安ければ、見た目もブランドも、さらには製品機能も気にしないという人たちが必ずいます。この市場を敢えて狙っていくのです。
今でこそ、チャレンジャー、あるいはトップ企業ともいえるが、
80年代〜2000年代初頭の電子産業における、サムスン(samsung)やLGがフォロワー企業にあたるかと思います。
自動車産業では、hyundaiなどでしょうか。
経済的セグメントをターゲットにしたうえで、フォロワーはリーダー企業が構築したマーケティング・ミックスをワンランク落として、模倣するという手段を取るのが、定石です。
決してフルラインである必要はありません。浅いフルラインでいいのです。
それよりも製品にかかるコストを極限まで下げることが第一です。
もちろん低価格の製品を展開していくので、プロモーションは大々的に行うことは難しいです。
しかし、リーダー企業が莫大なコストをかけたプロモーションを行ってくれるので、その恩恵をそのまま受け取るというわけです。
フォロワーが成功するには、開発設計から生産、営業までにかかるすべてのコストコントロールにあります。
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