既存の企業間(業界)では、価格競争・広告競争・新製品開発競争・顧客サービス向上などが、熾烈に行われていきます。
その競争の度合が、その業界の「利益ポテンシャル」を高めたり、低めることになります。
企業間の対抗度・敵対関係を示す要因は、以下の8つのによって決まると言われています。
- 競争業者の数が多い、または規模とパワーに関して同等
- 産業の成長率が低い
- 固定費が大きい、または在庫費用が大きい
- 製品に差別化が効かない、またはスイッチング・コストがかからない
- 生産能力の拡張が小刻みに行えない
- 多様なバックグラウンドをもつ競争相手がいる
- 戦略的な価値の高い業界である
- 退出障壁が高い
業界の構造分析を行うときはは、この8つの項目を特に注意すれば、今現在の状況と未来を予測・仮定することもできるのではないでしょうか。
特に1の競争業者の競争具合を示す簡単な指標があります。
ハーフィンダール指数というものです。
大きいほど独占度が高く、0に近づくつれて、多数の企業が競合している状況をということを示します。
これは各企業の市場シェアを2乗して足して合わせるごく簡単な計算です。
計算方法は二通りありますが、パーセント単位の場合、
例えば、5社が均一シェア20%ずつを分けあっている市場の場合、
(20×20)+(20×20)+(20×20)+(20×20)+(20×20)=HHI2,000
という具合に数値化することができます。
(最大値10,000となり、最低値では0。)
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