「狐はたくさんのことを知っているが、針鼠はたった1つ肝心要の点を知っている。」
ーギリシャ寓話
こんにちは。ジーニアスウェブの加藤です。先週晴れて「飲み会部長」に昇進いたしました。
そんな私が初めてセッティングしたビアガーデンは大雨の中で開催されそうです。アーメン。
さて、この記事をご覧になっている方はビジネスパーソンでしょうか?それとも就職活動真っ最中の学生でしょうか?いずれでもないでしょうか?
どのシーンに属しているにしても、ビジネスパーソンなら事業戦略、就活生なら会社選びといったように、今後の方向を左右するような「決定」行わなければいけない場面があると思います。
重要な決断を行うとき、その判断基準を持っているのといないのとでは、大きな差があり、今後の明暗が分かれます。
ではどのような判断基準に基づいて、どのような決定を行えば良い方向へ進むのでしょうか?良い判断基準と悪い判断基準があればその違いはどこにあるのでしょうか?
「キツネ型」か?「ハリネズミ型」か?
偉大な名著『ビジョナリー・カンパニー:飛躍の法則』によると、
人間をキツネとハリネズミに当てはめて考えてみた場合、キツネ型の人は沢山の戦略を練るが一貫性がなく〜中略〜ハリネズミ型の人は単純すぎるほど単純な考えに基づいて決定を下す。
とあります。
一言でいうと、「中途半端な分散型」か「一点集中型」なのかという事ですね。
興味深い事に、特に優れたな業績や結果を残した偉人たちは皆「ハリネズミ型」であると言われます。
<ハリネズミ型の偉人>
・フロイト
・ダーウィン
・アインシュタイン
・アダム・スミス
複雑な世界をそれぞれの分野で単純化して捉えているのです。
また、並の企業を偉大な企業へ飛躍させた経営者達も例に漏れず「ハリネズミ型」です。
ではこうした人たちはどういった基準に基づいて決定を行っているのでしょうか?ただ単純でありさえすれば良いという事ではありません。
ハリネズミ型の経営者が企業戦略を決定する際の共通した判断基準は、以下の3つの主要な要素から成り立ちます。
1.情熱を持って取り組めるもの
2.自社が世界一になれる部分
3.経済的原動力になるもの
これら3つの要素が重なる部分に照らして、はっきりと合致したものだけにGOサインを出すというのがこの「ハリネズミの概念」の大枠です。
視覚的に捉えるため図にしましょう。
「ハリネズミの概念」の応用
この「ハリネズミの概念」は、経営者が戦略を決定する際はもちろんですが、個人レベルにおいてもあらゆるシーンで適用、応用する事が可能です。
例えば、就職活動をする際、自分がどういった方向へ進めばいいのかわからないという事であれば、1から3までの要素をそれぞれ自分に当てはめてみるとどうでしょう?
1.〜するのが好きだ (情熱を持って取り組めるもの)
2.〜が得意だ (自社が世界一になれる部分 )
3.〜はお金になる (経済的原動力になるもの )
この3つの要素が重なる所を決定の基準にすれば、自分がどの方向を目指すべきなのかが見えてくるのではないでしょうか?
まとめ
今回は行動を起こす際、出発点となる「考え方」の部分なので、やや抽象的になりましたが、次回以降で今回のお話に基づいた具体的な戦略の立て方や、ツールについて触れていきたいと思います。では。