メルマガを作ったのに、開封してもらえない。
メルマガを作成したり、配信している担当の方からよくお伺いするお悩みです。
- 開封してもらえないなら続けても意味がないかな、、、
- 本当にメルマガって効果あるの?メールってもう読む人少ないんじゃない?
- メルマガの件名ってどうやって考えたらいいの?
- せっかくいい情報を載せたメルマガなんだから読んでくれよ!
私自身も悩み、壁にぶつかったことがあります。
開封してもらえないと、せっかく作ったメルマガ本文が読まれず労力が無駄になります。
開封してもらうにはどうしたらいいでしょうか。
- メルマガの本文を作ることに多くの時間を使っていませんか?
- 開封率に影響する4つの要素を意識してメルマガを配信していますか?
この記事では、メルマガの開封率をあげるための要素を解説し、件名の考え方、すぐに使える件名を紹介します。
目次/このページでわかること
メルマガの開封率を上げるための4つの要素
メルマガの開封率に影響がある要素ですぐに思いつくのは、件名だと思います。
件名ももちろん重要ですが、件名以外にも3つの要素があります。
「件名」にプラスして「差出人」「メルマガの配信日時」「セグメント」です。
それぞれの要素がどう影響するのか、各要素をどう変更すれば改善するのかについて解説していきます。
差出人
受信ボックスを見直して見ると、表示されている項目は件名だけではありません。
件名の隣には差出人が表示されています。多くはメルマガを発行する母体の名称が付けられているケースが多いと思います。「株式会社×××」「××事務局」「××編集部」などです。
経験があるかもしれませんが、いつも見ているメルマガなどであれば、件名は見ずに差出人をみて開くケースも少なくないと思います。
この差出人を変更するとすれば、「個人名」「社長名」などがあります。
例えば、私が担当しているお客様に「個人名」でメルマガを出すとすれば
「ジーニアスウェブ 営業部」
とするよりも
「ジーニアスウェブ 楠木雅也」
としたほうが、受信者は一括で送られてくるメールだということはわかっても、なんとなく1対1で送られたような印象を持ちます。
「社長名」でメルマガを出すと、オフィシャルな印象や重要なお知らせなのかなと印象づけることができます。
他にもBtoCの業界で使う方法としては、「男性の名前」「女性の名前」で差出人を設定する方法です。
女性向けのコスメやファッションなどを扱うメルマガであれば
「株式会社××× 山田太郎」
とするよりも
「株式会社××× 山田奈々子」
のほうが説得力がありそうです。
女性向けの情報であれば、おそらく女性の方が詳しそうだというイメージが働きますね。
メルマガの配信日時
配信したメールは配信後2時間以内の開封が一番多いという調査結果があります。
ビジネスマンであれば、始業時間の9時前後や通勤時間の8時頃に登録しているメルマガがくる経験をしたことがあると思います。
そのようなメルマガは、通勤中に読んだり、メールボックスをチェックしてから仕事をスタートすることが多いビジネスマンをターゲットとしています。
例えば主婦層に向けた食品通販サイトのメルマガなどであれば、忙しい朝ではなく一息ついて余裕ができるであろう、お昼過ぎや夕食後などに送ることが多いと思います。
配信日時を設定するときは、自社の送るメルマガのターゲットに応じて変える必要があります。
ビジネスマンと主婦と学生でメールボックスを見るタイミングは違いますし、業界によって休日や忙しい時間帯などが違うからです。
配信日時を設定する上で押さえておきたいポイントは2つです。
「曜日」「時間帯」です。
「曜日」
一週間のうち一番開封率が高いとされている曜日は火曜日もしくは木曜日です。
月曜日は週はじめなので、休み明けでメールも多く溜まっているため、メールボックスのチェックの際に優先度の高いものから開封されると想定されています。
また、週末の土日の開封率は平日の約半分となります。
通勤時や仕事中などに比べてメールボックスを開くことが少ないためです。
「時間帯」
前述したように配信後2時間以内の開封が一番多いので、メールをチェックする時間に合わせてメルマガを送ったほうが開封率が上がります。
時間帯だと以下の3パターンがあります。ただ、自社のメルマガのターゲットによっても異なります。
・8〜10時
通勤時間帯にスマホを使い、メールをチェックする確率が高くなります。
・12〜15時
仕事用アドレスだと一番開封率が高い時間帯です。
ランチタイム、ランチタイムから戻るタイミングで、メールチェックを行なうので開封率が高くなる可能性があります。
・21〜23時
プライベート用アドレスだと一番開封率が高い時間帯です。一日が終わり、リラックスした状態でゆっくり読んでもらえるタイミングです。
ただ、ターゲットがビジネスマンの場合、飲み会やメールチェックをしないという時間帯になるので配信には適していないです。
セグメント
セグメントとは顧客の属性や行動の段階を分類(セグメンテーション)することです。 一斉配信と比べてセグメントをしてから配信することで開封率が変わります。 読者の興味関心にあった情報を提供することができるからです。
興味関心に合わせて作られたメルマガは、受信者にとってありがたいコンテンツになるので、自社のファンを増やし結果的に売上アップに繋がります。
セグメントの切り口で代表的なものを紹介します。
属性情報でセグメント
属性情報とは、以下のような顧客情報のことです。
- 居住地域
- 年齢
- 性別
- 収入
- 会社の資本金
- 従業員数
- 役職
- 部署
- 業種
- 趣味嗜好
たとえば販売商材がクラウドツールでセグメントをするなら「従業員数」や「部署」に応じたセグメントが有効です。
行動情報でセグメント
行動情報とは顧客が自社との接点において取った行動のことです。
- 購入履歴
- 問い合わせの有無
- 資料ダウンロード
- webページへのアクセス
- 展示会への来場
- web広告へのクリック
既存顧客か見込み客かでセグメント
既存客とは、すでに自社のサービスを購入したことのある顧客を指します。見込み客とは、まだ自社のサービスを購入したことがないものの、これから購入する可能性がある方のことです。
件名
他の3要素「差出人」「メルマガの配信日時」「セグメント」に比べて重要度が高く、テストする箇所が多い要素になります。なぜなら、件名はメルマガの内容やターゲットによって変わり、メールを開封するかゴミ箱に入れるかを件名によって判断することがほとんどだからです。
調査結果によると、50%超が「件名」によってメルマガを開封する、しないを判断しています。次の章から件名の考え方等について紹介していきます。
開封される件名を作るための4つのU
世界的な企業家 マイケル・マスターソンが提唱した「4U」の原則というものがあります。メルマガに限らずマーケティング手法としてよく紹介されています。
マイケル・マスターソンが提唱する「4U」
Urgent (緊急性)
Unique (ユニークさ)
Ultra specific (超具体的)
Useful (有益性)
ここでは4つのUについて解説しながら、具体例もご紹介します。
1:Urgent 緊急性
緊急性がある件名は、受信者に後ではなく今すぐ行動(メールを開く)を起こさせる力があります。緊急性を表現するには時間の要素を取り入れること。
そうすることで、急がなくてはいけない、今読んでおかなくてはいけない、という心理を呼び起こすことができます。
Urgentを加えた件名の改善例
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↓
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時間の要素を盛り込むことで今すぐ行動しておかないと損するかも、という感覚を引き出し、本文へと引き込むことができます。
2:Unique ユニークさ
ここで言うユニークさとは、新しい情報や、新しい表現方法を使うことを意味します。同じことを言うとしても、言い方一つで興味を惹けるかどうかは大きく変わります。
Uniqueを加えた件名の改善例
日本製のコスメが10%オフ
↓
なぜ日本人女性の肌がきれいなのか
改善前のものでも悪くはないですが、よく見かける件名である感じがします。
疑問を投げかける表現に変えることで、なにか特別な商品があるのではないかという印象を与え、興味を持たせることができます。
3:Ultra specific 超具体的
可能な限り具体的に書くこと。
「件名は文字数を少なめに、メルマガ本文を要約したものにする必要がある」というイメージに囚われていると、具体的な件名になりにくいです。長くても具体的な件名にしたほうが開封されやすい件名になることはよくあります。
Ultra specificを加えた件名の改善例
GA4の活用術
↓
数値の意味がわからなくて無理!そんな人でも1時間でできるGA4の活用術
具体的に書くことで、メルマガ本文に書かれている内容がよりイメージしやすく、読んでみたいという欲求を惹きつけます。
4:Useful 有用性
メルマガを読むことで、どんなメリットがあるのか・どんな役立つ情報があるのかを伝えることです。メリットを提供することで、受信者の欲求をかき立てます。
Usefulを加えた件名の改善例
1ヶ月3万円節約する方法とは?
↓
お隣さんも知らない×××でヘソクリも貯めることができる家計簿のつけ方とは?
わかりやすいメリットを盛り込むことで、その方法について知りたいと思わせ、本文を読ませることができます。
作った件名のチェックポイント
件名を評価するときに活用できるチェックポイントをいくつか挙げてみます。
参考までに、件名を作った後にチェックしてみて下さい。
- 件名を読めばベネフィットかメリットがあることを明らかにしているか?
- ストレートでわかりやすいか?言いたいことを手短にシンプルに伝えているか?
- 件名をこれ以上具体的にすることはできないか?「3週間で5kg減量」は「すばやく減量」よりも良い。
- 30文字以内でまとまっているか?(具体的に伝えることを優先するため、30文字以内はあくまでも目安)
- 前半の15文字に目を引くキーワードを置いているか
- 「誰に」「何を」伝えるかが言語化できた上で件名を考えたか
- 音読してみて意味の通らない語句・言い回しになっていないか
今日から使えるメルマガ件名のサンプル
今日から使えるメルマガ件名のサンプルをメルマガの内容、toB・toC向けに分けて紹介します。
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開封率が悪いメルマガ件名の例
私のメールボックスでもチラホラ見かける、開封率が悪いメルマガの件名を紹介します。
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- ×××について
- 今月のおすすめ
「vol.5と言われても、vol.4まで読んでないし……」
「入荷した×××って何のことだっけ?」
こうなる可能性が高いのではないでしょうか。
受け取った人に「これは自分に役立ちそうだ!」と感じてもらえる可能性はかなり低いと思いますし、興味を引かないです。
開かれないメルマガ件名の特徴
開封率が悪いメルマガ件名を特徴でまとめると
件名でメール本文の内容がわからない
このメールに何を書いてるかわからないから、別に見なくてもいいやと判断されてしまいます。本文に役に立つことやすぐに使えるなという内容が書いていても開封されずにゴミ箱行きになるでしょう。
メリットを感じない
新製品や追加機能を紹介されていても、それが自分や会社の何の役に立つのかイメージがしづらいと今は読まなくてもいいかなとなりがちです。そして今は読まなくてもいいかなとなると、そのまま読まれないことがほとんどです。1ヶ月前の開封していないメールをわざわざ見ることは少ないでしょう。
自分には関係なさそう
自分が営業マンだとしてバックオフィス系のノウハウのメルマガがきても、まず開かないです。関係がないし、メールを読む時間がもったいないからです。
優しい人であれば、総務の人に転送するかもしれませんが、、、
メルマガの開封率をあげるために4つの要素を見直しましょう。特に件名は大事。
メルマガの作成は本文を考えたり、リストを作ったり、配信予定を決めたりと大変かもしれません。
しかし、これからは件名や他の3要素を考えることに割く時間を増やしてみてください。今まで出したメルマガでも、件名を含めた4つの要素を見直してもう一度送ってみると、開封率が上がりクリック数やお問い合わせ数も変わってきます。
開封率が上がってくると、次はメルマガ本文のクリック率やメルマガ経由でのお問い合わせ率などの改善に目を向けることができてきます。
せっかく作った役に立つメルマガやお得な情報を顧客に提供するためにも、ぜひ開封率をあげる4つの要素の改善にチャレンジしてみてください。