こんにちは、鶴川です。
よくデザインの制作現場において「視認性」や「可読性」などの言葉が飛び交っていますが、似た意味を持つそれらの言葉に区別はついていますか?
私はこれまで何となくのイメージで使っていましたが、この「何となく」をクリアにさせるべく、今回は言葉の意味を調べて自分なりにまとめてみました。
目次/このページでわかること
視認性とは
目で何かを見た時に、対象物やその対象物がもつ意味合いについて、正しく確認・理解ができるかどうかの度合い。
見やすいかどうか。瞬間的な認識を指す。
デザインにおける視認性
伝えたい文字情報を大きくしたり色を変えたり差別化することはもちろん、文字情報に限らず例えば背景に対し物体の色や形が際立っていて分かりやすい様も視認性が高いと言える。
可読性とは
読み取れる性質、読み取れる度合などを表す言葉。
正確に早く、読み続けても疲労を感じないか。視認性が瞬間的な認識を指すのに対し、可読性はその先を指す。
デザインにおける可読性
自然化学やプログラミングなど対象物により可読性という言葉の意味は若干異なってくるため、主にデザインにおいて正しく使うには「文章の可読性」と前置きをつける方が良さそう。
文章自体を読みやすい構成にする他、例えば主題を抜きとり見出しに変えたり、連続して長く読み続けられるよう余白を入れ適度に休憩ポイントを作るなどの工夫も可読性向上の一部になる。
判読性とは
判読とははっきりしない文字、わかりにくい文意などを前後の関係などから推測しながら読むことであるため、判読性とは文章の分かりやすさを指す。見ている人に正確に文章の意味が伝わるかどうか(=誤読・誤解をさせないかどうか)。対象物への「判断」まで含む。
デザインにおける判読性
まずはターゲットユーザーが容易に読める文字の大きさは確保すること。一般的に馴染みのない専門用語の使用は控える。文章だけでは伝えづらく誤解を招きそうな文面は、図形やイラストなど視覚要素を活用するなどもひとつの手法だと思う。
一言でまとめると
こんな感じなのかなと私は思いました。
また頻度は高くありませんがたまに出てくる言葉として「可視性」「明視性」などあります。
可視性については対象物の発見のしやすさ、存在の認めやすさなど、視認性と同じく瞬間的な認識を問題とし、
明視性については可読性と同じく中身の理解のしやすさを表し、その中でも主に図形に対してのことを指します。
明瞭な違いのない言葉の使い分けは難しいところですが、間違った使い方はしないように気をつけていきたいと思います。