みなさんこんにちは、こんばんは。
雨が止もうが降っていようが傘を会社に置き忘れる男、佐谷です。
もはや体の一部を改造して傘にしようかなと思います。
シザー・ハンズならぬアンブレラ・ハンズですね。
さて!今回も性懲りもなく「ウェブサイトがなぜシンプルになっていくのか」についてお届けします。
これにて完結編とさせていただきます。
前回と前前回の記事についてはこちら
ウェブサイトがシンプルになるその理由とは?【ファーストビュー編】
ウェブサイトがシンプルになるその理由とは?【ミニマル・デザイン編】
目次/このページでわかること
ウェブサイトがシンプルになっていくワケとは
ウェブサイトがシンプル(ミニマル・デザイン)になっていく理由は何でしょうか。
単にデザイントレンドのため?その方がイケているから?ただ何となく?
そこにどのような要因があるかを考えてみました。
モバイルファーストという概念
やはり、大きな理由の1つとしては、スマホに対応しなきゃいけないってところだと思います。
今やスマホに対応していないサイト作りはありえない雰囲気になっています。
Googleが推奨しているレスポンシブデザインでウェブサイトを制作する上で、
もはや重要なのは、PCよりもむしろスマホで見た時のコンテンツなのです。
それもそのはず、スマホからウェブサイトを見ているユーザー数が多くなっているからです。
サイトによってはPCよりも多いことも珍しくありません。
この考え方をモバイルファーストといいます。
スマホサイトのコンテンツを制作する上で、ファーストビューの文字が多くなれば見づらくなってしまいます。
そもそもスマホのコンテンツが文字ばかりでは見る気が失せてしまいます。
テキストよりもリッチなコンテンツとして、写真や動画を駆使してユーザーに体験させる(UI,UX)サイトが多くなっています。
特に”指で動かす”というUIの性質上、スマホサイトではこれらの”インタラクティブ”(相互作用)が求められているのです。
スマホで見た時にごちゃごちゃせずにシンプルで、かつ魅力的に見せるためにミニマル(必要最小限)なデザインになるのは当然の流れといえます。
計測がしやすい
情報量が多くなり、ページ数が多くなればなるほど計測することは複雑になり難しくなります。
ページ数が少なければ、ゴールの経路もわかりやすく計測が行いやすくなります。
コンテンツが多岐に渡らず、アクセスの一極集中ができるのでそのコンテンツの良し悪しもはっきりとわかります。
計測がしやすくなれば、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)もスピーディーに行うことができます。
単純にトレンドだから
実際のところ、この要因も間違いなくあると思います。
Appleを初めとする企業のホームページがミニマルにデザインを推進していることで、「とりあえずミニマルにしとけばいいか」みたいなところは少なからずあると思います。
これはウェブの悪い風潮です。
よくわからないけど、とりあえず見た目だけそれっぽく見せるというのは絶対にやってはいけません。
なぜならミニマルデザインのサイトと、薄っぺらいサイトは紙一重だということです。
ミニマルデザインにはしっかりとしたコンセプトとデザイン力が必要となります。
Appleにしても、緻密なコンセプトやブランド力、何より洗練されたデザインがあるから成り立っています。
単純にシンプルにすればいいという話ではないので注意が必要です。
シンプルなサイトのデメリット
さまざま観点からなぜミニマルデザインのサイトが増えているかを考察してきました。
ただし、このシンプルな形のサイトが反応を取れるのかは実際わかりません。
ミニマルデザインには以下のようなデメリットもあるからです。
・なんのWebサイトかわからない
・どれがクリックできるかわからない
・商品の説明が薄く、判断材料にならない
・シンプルで見た目はいいが、安心感に欠ける
・テキストが少ないので単純にSEOによくない
けっこうあるんですよね、デメリット。
特にSEO的側面でいえば、テキスト満載のサイトに比べればかなり弱くなります。
これがやっぱりネックになってくると思います。
まとめ
とまぁ長々と最近のウェブサイト事情について3部作でご紹介してきました。
シンプルなサイト作りには、一長一短といったように見えます。
Googleはコンテンツの量よりも質を評価するようになってきています。
いかにユーザーから評価されているか(いいね!等)、ユーザーの滞在時間などがこれから将来的にはもっと重要視されることになると思われます。
その上で、必要なコンテンツに絞って、その質を高めていくことが今後重要になるのではないでしょうか。