こんにちは、鶴川です。
寒さも和らぎ過ごし易い季節になりましたね。最近お仕事ではじめて「二十四節気」というものを知りました。ブログを投稿している今日は「春分」にあたり、昼夜の時間が同じになる時期だそうです。
春分は祝日があるので馴染み深いですが、二十四節気の中にはまったく聞いたことのない言葉も多く興味深かったです。
さて今回は、私がWEBデザイナーとして重要だと思う物事の視点についてまとめたいと思います。
一見整ったデザインのWEBサイトを見ても、どういう意味なのか分からなかったり、知りたい内容が載っていなかったり、読む気が失せてしまったりした経験はないでしょうか。
ユーザーにそう感じさせてしまうデザインを作らないように、作り手として大切な「視点」があります。
目の前にある情報に疑問の目をもつ
例えばリニューアル案件などで、今公開されているサイトからそのままコピペで情報を取ってくる人は「公開されている=正しい」情報だと紐づけていると思います。
ただ、サイトというのは制作知識を持っていれば誰でも公開できるものです。
もしかしたら、見えないところで下記のような状況が起こっていたかもしれません。
- 納期に迫られ内容を考察する余裕がなかった
- チェックが疎かだった
- WEB初心者が深く考えずに作成した
- 見た目だけを重要視されて作った
一見整ってみえるサイトも「この情報は本当なのだろうか?」という疑問の目を持つことで
- 情報が更新されていない、間違っている
- 誤解を招く表現になっている
- 説明が矛盾している、日本語としておかしい表現になっている
などの問題点が見えてきます。
自分がどういう表現だと分かりやすく見えるか
他者が作った既存サイトやワイヤーフレームを見て、内容がすんなり理解できたらそのまま進めて構わないと思います。
ただ「これはどういうことだろう?」と読み直したり、検索で調べたりしないと理解できなかった場合は、配置や表現に問題があったり、そのページに必要な情報が不足しているということです。
まずは自分の感覚を頼りに「自分はどう感じるか」という視線からデザインすることが大切です。
ターゲット層から見るとどう見えるか
「もし自分がこのサイトのターゲット層ならどう思うか」という視点に立ちます。
例えば「20代の女性デザイナー」と「60代の男性会社員」で感覚は大きく異なります。
- 文字は読みやすいサイズか、コントラストか
- リンクは把握しやすい形状か、押しやすい大きさか
など、相手の立場になり想像することではじめて見えてくる問題点があり、それに対しての解決案をデザインに取り入れることができます。
勘違いしてはいけないこと
商業デザイナーとしての仕事は「デザインを綺麗にすること」ではありません。
デザインを綺麗にするのは前提で、さらに
・情報を分かりやすくユーザーに伝えること
・クライアントが求めるものを表現すること
が大事になります。
私はデザイナーにとって大切なことは「想像力」だと思っています。
クライアントしかり、ユーザーしかり。相手の立場や気持ちを想像し、寄り添うことで見えるものがあります。
想像しきれない部分は、実際にそのターゲット層にはまる近しい人物に意見を聞くことも有効ですね。
独りよがりなデザインにならないよう、常に意識し続けたいところです。