アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外なにものでもない。
-ジェームズ・W・ヤング 『アイデアの作り方』の著者
みなさんこんにちは。
ジーニアスウェブの加藤です。
Webサイトは作って終わりではなく、日々改善を施し、より良いものにしていく必要があります。
皆さんはどんな手法やツールを用い、サイト改善に役立てていらっしゃいますか?
HP制作の目的を「新規顧客の獲得」と定義した場合、いくらデザインがよくても、数字が取れていないと意味がなくなってしまいます。
従って、改善策を施す際は、客観的な「データ」と「アイデア」が必要になってきます。
その際に役立つ最もスタンダードかつ便利なツールといえば、「Googleアナリティクス」が挙げられます。
サイトを制作する上でGoogleアナリティクスを導入するのは当たり前になっており、もはや説明は不要かもしれません。
しかし、いざデータを活用するとなると、「アナリティクスの何を見て、サイト改善にどう活用していいかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
今回はサイトをより良いものにしていくために、Googleアナリティクスで取得したデータを元に、実際に行ったクライアントのHPの改善施策をご紹介したいと思います。
目次/このページでわかること
データは比較するためにある
アナリティクスをサイトに仕込むメリットは、
サイトに訪れたユーザーの行動履歴をデータとして自動で取集できる点にあります。
サイトに組み入れれば、半永久的にそのデータが貯まり続けることになります。
何もないところからアイデアは生まれず、貯まったデータをいろんな角度から見て見ることで、何かしらの改善策が導き出されます。
アナリティクスの機能は多様ですが、サイトを分析し、改善策を出す上でもっとも大切な機能は何かと問われると、
それは「期間の比較」機能であると思います。
この機能を活用する事で、いつと比較してどの数字が落ちているのか、あるいは伸びているのかを直感的・視覚的に捉えることができます。
つまり、比較をすることでサイトのどのページやコンテンツのテコ入れ図れば良いかが見えてきます。
よって、アナリティクスで数字を見る際は右上にある「期間比較」を活用して、データを分析して頂くことをお勧めします。
期間比較でサイトの数値を見てみる
浮き彫りになるサイトの課題
上述した期間比較の機能を利用して、とあるクライアントのサイトを見他場合、以下の図で示すように、ある課題が浮き彫りになってきました。
図で示したデータは半年スパンでの比較データになります。
図1:PV数比較(比較期間半年)
図2:CV数比較(比較期間半年)
このアナリティクスの数値から読み取れる事は、自然検索や広告等のサイトに訪れるまでの施策は半年前と比べてうまく機能しているが、サイトに訪れてからお問い合わせに至るまでの数値が振るわなくなっているということです。
つまり、サイト内に問題、もしくは改善余地があるということが言えます。
アナリティクスからユーザーの行動を読み取る
Googleアナリティクスでは、ユーザーがどんなデバイスを用いてサイト閲覧しているのかや、サイト内での行動パターンがみる事ができるのですが、調べていくと以下のことが判明しました。
■ユーザーの約8割はスマホ・タブレットでサイトを閲覧している。
■当然ながら見られているページもスマホサイトが多い。
反対に
■PCからの流入は半年で約10%ダウン。
■PCのTopページビュー数が約4割ダウン。
この事から、ユーザーの流入先のほとんどがスマホサイトであるということがわかり、スマホサイトに焦点を当てた改善策が必要であるという考えがでてきました。
改善を施す場所の特定
スマホサイトに改善策を施すという考えに至った後、どのページに改善策を施せば良いか、「ページ単位」まで落とし込んでいく必要があります。
アナリティクスにはページ単位で解析ができ、どんなページが多く見られているかを調べたところ、「TOPページ」の他に、「スタッフ紹介ページ」が閲覧数が多い事がわかりました。
特に「スタッフ紹介ページ」は半年の間での伸び率も高かったため、「このページにお問い合わせにつながるような施策を施して行けばいいのではないか?」という一つのアイデアが出てきました。
まとめ
以上見てきたように、今回はGoogleアナリティクスを活用してサイトの改善策を導き出す方法・経緯を見てきました。
期間比較機能を用い、様々な角度から分析していく事で、サイトの問題点・課題の発見から、改善策を導き出すまで、Googleアナリティクス1つでできてしまいます。
今回お話しした内容はアナリティクスのデータを眺めて出てきた私なりの改善策でありますので、これが正しかったのか、そうでなかったのかはまた数ヶ月ほど経ってみないとわかりません。
データをまた違った角度から見ていくと、新しい施策やアイデアが生まれてくると思いますので、アナリティクス活用の一例として捉えていただき、今後みなさんの参考になれば幸いです。
今後googleアナリティクスについてはまたどこかのタイミングで記事にしていきたいと思います。
それでは。