皆さんこんにちは。有村です。
少し前のブログ記事で、加藤がマーケティングオートメーション(MA)についての記事を投稿していました。
マーケティングオートメーションを活用して「顧客と長期的な信頼関係」を築こう
その記事で触れられている「ZOHO」意外にも色々なMAツールが存在しています。
その中で、「Mautic」というMAツールの話題が広がりを見せているようです。
今回はMauticの特徴と、どういった事が出来るのか、よく使いそうな主な機能をまとめてみました。
ちなみにMauticの読みは「モーティック」か「マウティック」のどちらかをGoogle先生に聞いても、明確な解答を教えてくれなかったので、私は使っている人が多そうな「マウティック」と読むことにします^^;
目次/このページでわかること
Mauticの特徴
無料で使えます
MAツールとしてはとても珍しく、オープンソースで作られています。
なので、他のMAツールのように、月額制だったりページビューによる従量課金制ということも無く、全て無料で使う事ができます。
かといってそれら課金制のツールに比べて劣っているということもありません。
あたり前ですが、ツールはタダでも、サーバ代やら、脆弱性の対策などで0円で全て使えるというものではありません。
導入の方法が2種類
インストールは「クラウド」、「オンプレミス」とどちらでも導入可能です。
さらに、Cronなどの機能を使う事が出来れば、レンタルサーバにもインストール自体は可能となります。
ただし、オススメはVPS以上のサーバがよいでしょう。
インストールについては、簡単と書かれている記事が多いですが、サーバ等の知識が全く無い場合はかなり難しいレベルかと思います。
また、サイトにトラッキングコードを埋め込む事になりますが、バージョン1.4以前は「mtracking.gif」を読み込ませる方法で簡単にできましたが、現在の2系では使用できなくなり、Javascript (js) のコードを埋め込みます。
インストール方法など調べてみると、半年程度前の記事でも「mtracking.gif」埋め込みで説明が乗っていたりするので、注意してください。
Mauticで出来ること
基本的な機能
- 1. リード管理
- 2. カンパニー
- 3. キャンペーンの作成・管理
- 4. メール
- 5. フォームの作成
- 6. ランディングページの作成
- 7. アセットの管理
- 8. ダイナミックコンテンツ
- 9. レポート
- 10. ソーシャルメディアモニタリング
- 11. プラグインによる機能拡張
この中からすぐに使いそうな項目を抜粋してご紹介します。
1. リード管理
見込み客をポイントで管理が出来ます。
サイトに訪れたら1ポイント、フォームからお問合せがあったら20ポイントなど、それぞれのユーザに対して重み付けできます。
ユーザは既知・匿名の2つのタイプに別れ、サイトに訪れただけのユーザは全て匿名になります。
既知のユーザはフォームからのお問合せの他に、手動で登録もできます。
3. キャンペーンの作成・管理
営業シナリオに沿ってワークフローを作成し、ユーザの行動によって、アクションを自動的に実行出来ます。
例えば、フォームからお問合せしてきた時にメールを送ったり、資料をダウンロードした1週間後に自動的にメールを送ったりできます。
4. メール
Eメールで手動もしくはキャンペーンを通して配信することが出来ます。
また、配信先のユーザをセグメントでき、例えばポイントに応じてメールの内容を送り分ける事もできます。
(10ポイント以上のユーザに対してセール情報を送るなど)
メールの開封率ももちろんわかります。
メール配信サービスなどとも連携でき、SendGridなどと連携出来ます。
5. フォームの作成
項目を選択していくだけでフォームが出来上がります。
また、ここで作成したフォームをを利用したユーザは、匿名から既知のコンタクトに変わるので、キャンペーンと絡めてシナリオメールを送ることが出来るようになります。
9. レポート
マーケティング効果を検証するためのレポート機能です。
ページアクセス、メールの開封率、アセットのダウンロード数などの数字がグラフなどで確認できます。
まとめ
まだまだ情報の少ないMauticですが、月のランニングコストもかからないので、インストールさえ出来ればマーケティングオートメーションを手軽に導入できる強力なツールになります。
マーケティングオートメーションという言葉が出てきて数年が立ちますが、なんだか難しそうだし、コストがかかりそうと思っている方にはMauticはオススメですね。