こんにちは、ジーニアスウェブの有村です。
みなさんはこんな質問をされたらどう思いますか?
「20代女性のニーズはなんでしょう?」
次にこのような質問をされたらどうでしょう?
「50代男性のニーズはなんでしょう?」
とてもざっくりとした質問なので、答えられないかもしれませんが、
20代男性と50代女性では、「性別」・「年齢」が違いすぎて考えられ無いと思ったかもしれませんね。
そんな両者のニーズが、マーケティングの視点からは実は同じかもしれないというお話です。
「ターゲットは20代女性です!」はターゲットになっていないかもしれません
「御社のサービスのターゲットは?」
と質問された時に、20代女性というように漠然と答えていませんか?
しかし実際に20代女性(男性もしかり)にはどんな人がいるのかを考えて見ましょう。
- 20才大学生
- 社会人1年目の22才
- 高校卒業後すぐに働き出した社会人7年目の25才
- 結婚して1人息子がいる専業主婦26才
- リーダーとしてバリバリ働く29才
これだけ様々な人がいるため、ひとくくりに「ターゲットは20代女性」と決めるのが難しい事だとわかると思います。
ここでは例に20代女性をあげましたが、年齢・性別で行うセグメントは、「場合によっては」有効とは言えないですね。
ターゲットは広すぎず狭すぎず
広告バナーのテキストを考えている時に、いろいろなターゲットを狙いたいがために、言いたいことが散らかって結局何が言いたいのかわからない広告バナーになることがあります。
これはターゲットのセグメンテーションが出来ていない事が原因になっているかもしれません。
いろいろな人に訴求したいからと、ターゲットを広げすぎると逆に誰も欲しがらないという結果になってしまいます。
ただ、ターゲットを広く取りたいと思う気持ちもわかります。
そこである企業ではブランドを分けて顧客獲得している例もありますので一部ご紹介します。
とは言ってもいずれも有名な企業様ですが。
- ・トヨタ / レクサス
- レクサス(Lexus)はトヨタ自動車の高級自動車ブランドです。
一般向けのトヨタブランドに対して富裕層向けのレクサスを展開しています。
もし仮にトヨタブランド一本で一般車〜高級車を展開していたら、そのブランドイメージに高級車は無かったかもしれません。 - ・ユニクロ / GU
- 先のトヨタ自動車とは逆に、ユニクロというブランドの価値を落とさずによりお手軽に購入できるよう、若年層をターゲットにしています。
同じファッションブランドならCOMME CAがより細かくブランドが分かれていますね。 - ・たまごクラブ / ひよこクラブ
- これは一般的にお母さんと言われている人がターゲットですが、子供の状態でセグメントしています。
たまごクラブはお母さんのお腹にいる状態。
ひよこクラブは赤ちゃん時代。
ある高級ファッションブランドでは、上記のようにブランドをわけずに低価格帯の商品を販売して、ブランドイメージが崩れて失敗した例もあります。
それだけターゲットを絞るということは大事なことです。
ニーズからターゲットを絞ってみる
前回の私の記事でMacbookを購入したお話をしましたが、Macbookを買ったからには一度はスターバックスで粋がって見たいものです。
では、スターバックスでMacbookを広げる人のニーズはなんでしょうか?
粋がりたいという人ももちろんいると思いますが、おそらく、「比較的静かな環境で作業がしたい」ではないでしょうか?
「比較的静かな環境で作業がしたい」というニーズを持つ人とは他にどんな人がいるか考えてみます。
- 大学のテスト勉強をしたい20代女性
- お昼休みに読書をしたい50代男性
サービスを利用する顧客のニーズを元に、ターゲットをセグメントしてみると、年齢・性別だけでは分からないようなターゲットも見つける事が出来ます。
やっとタイトルの内容に触れる事ができました(笑
ターゲットのセグメンテーションにはいろいろあるかと思います。
地域だったりそれこそ年齢・性別だったり。
先ほどのように、ターゲットが広すぎる場合は、顧客のサービスに対するニーズを上手く見つけてターゲット絞ってあげるとよいでしょう。
それとは逆に、ターゲットは「作家を目指す17才高校生男子」というふうにターゲットを絞りすぎた場合は、そこから「比較的静かな環境で作業がしたい」というニーズを見つけて、ターゲット広げてあげると良いです。
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今回は顧客のニーズから考えて見ましたが、ターゲットを考える上でとても大事な「ペルソナ」についての記事もあるので、こちらも読んでみてください。
『誰でも簡単に』ペルソナを作ることが出来る3つのポイント。