小さいセグメントながらも、ほかの企業が参入してこれないようなニッチ(隙間市場)に集中し、そこで圧倒的なシェアをとるのがニッチャーです。
ニッチャーは利潤の総額では、到底リーダー企業には敵いません。
しかく、比較的高い利益率を達成している場合が多いのです。
なぜなら、かなりその製品にこだわりをもっていて、多少高くても買いたいという顧客が多いからです。
時に、業界全体が価格競争に巻き込まれている際にも、ニッチャーは悠然と、安定した売上を保ったり、マイペースに成長していくことも多いです。
ニッチャーとはどんな企業?
今では、ずいぶん大きな規模となっているが、ファーストフード市場におけるモスバーガーやフレッシュネスバーガーがイメージに近い。
駅前ではなく二等立地に出店し、高校生・大学生・若い女性をターゲットにし、日本の食材を使用したハンバーガーを割りと高い価格設定で、展開している。また、内装にもこだわり、まるでカフェのような落ち着ける空間を作り出している。
特に女性に人気があります。
「あなたが一番「おいしい」と思うハンバーガーチェーン店は?」というある調査では、
第2位 『マクドナルド』……344人(37.5%)
第3位 『フレッシュネスバーガー』52人(5.6%)
という結果が出ている。
あなたが一番「おいしい」と思うハンバーガーチェーン店は? | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2013/01/post-2926.html
高い利益率、マイペースな成長など、ニッチャーが得られるメリットはたくさんあります。
こういったメリットを獲得するために、ニッチャーは、狭く深いセグメントを対象としなければなりません。
もちろん製品のラインも深いものになります。
プロモーションやプレイスも同時に、リーダー企業やチャレンジャー企業とは異なる独自の路線が定石となります。
市場地位別のマーケティング戦略 記事一覧はこちら