ターゲット市場のニーズと、マーケティング・ミックスの間に適合関係(フィット)させることは、なにも製品ライフサイクルに合わせるだけというものではありません。
その製品を提供している企業が、業界の“どの位置”にいるか把握しておくことも必要です。
業界のトップに位置する企業ができることもあれば、業界のトップではない企業だからこそできることもあります。
4つのタイプ(リーダー・チャレンジャー・フォロワー・ニッチャー)
まずはじめに、各社が市場で占める地位を4つに分類することができます。
例えば、日本の自動車メーカーの市場シェアにおけるリーダー企業は、トヨタであり、
日産や本田技研工業などをチャレンジャーに分類してみる。
マツダの戦略を見てみると、リーダーやチャレンジャーと同じ戦略をとっていないようである。
典型的なニッチャーとしては、光岡のように独特の路線を歩んでいる。
また、チャレンジャーの中にも、リーダーに仕掛けていくタイプの「攻撃的チャレンジャー」もいれば、
共存共栄を目指す、「共生的チャレンジャー」もいるでしょう。
このように、業界の中で、自分たちの位置がいまどこにいるか、またどのようなスタンスを持っているかでも、
マーケティング戦略は変わっていくのです。
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