みなさん、こんにちは。宮本です。
デザインをしていて、色について考えさせられることは常にあるのですが、なかなか難しいものです。
以前、「人の心理を意識した色選び」と題して、色の役割について書かせていただきましたが、今回は「色が持つ心理的なイメージ」について書かせていただきます。
「人の心理を意識した色選び」(2017年11月14日)
目次/このページでわかること
色を認識するプロセス
私たちは、物体に当たった光が目に反射することで色を認識しています。
物体に当たる光は、それぞれ波長が異なり、その波長の違いが色の違いということになります。
暗い場所では、そもそも反射する光がないので、何色かが判別できません。
つまり、物体そのものに色が付いている訳ではないのです。
光の波長の中で、目に見える光のことを「可視光線」と呼びます。
可視光線の中で、最も波長が短いものが青紫です。この青紫よりも波長が短く、目に見えない光のことを「紫外線」と言います。
可視光線の中で、最も波長が長いものが赤です。この赤よりも波長が長く、目に見えない光のことを「赤外線」と言います。
代表的な8色が持つ、それぞれの心理的なイメージ
赤
赤色が持つ抽象的なイメージ
活発、情熱、危険、温暖、女性
赤色が持つ心理的なイメージ
目を引き、関心を集める。アドレナリンを分泌し、興奮を促す。時間経過を早める。膨張して大きく見える。
オレンジ
オレンジ色が持つ抽象的なイメージ
温もり、太陽、健康、親しみ、夏
オレンジ色が持つ心理的なイメージ
食欲増進。エネルギーと開放感。仲間意識を高める。緊張の緩和。
黄
黄色が持つ抽象的なイメージ
元気、華やか、奇抜、注意、子ども
黄色が持つ心理的なイメージ
集中力を発揮させる。記憶力を高める。注意喚起。判断力を高める。
緑
緑色が持つ抽象的なイメージ
自然、安心、安全、エコ、リラックス
緑色が持つ心理的なイメージ
疲れを癒す。鎮静作用。緊張の緩和。生命力を与える。
青
青色が持つ抽象的なイメージ
清潔、クール、信頼、知性、男性
青色が持つ心理的なイメージ
集中力を高める。時間経過を遅める。気持ちを落ち着かせる。
紫
紫色が持つ抽象的なイメージ
神秘、伝統、高級、不安、前衛的
紫色が持つ心理的なイメージ
想像力を掻き立てる。感性を豊かにする。ヒーリング効果。
白
白色が持つ抽象的なイメージ
無垢、清潔、透明感、軽い、冷淡
白色が持つ心理的なイメージ
膨張して大きく見える。始まりを感じさせる。希望。新しい一歩。
黒
黒色が持つ抽象的なイメージ
プロフェッショナル、男性、力強い、重厚感
黒色が持つ心理的なイメージ
強い自己主張。老化の促進。圧力や権力などの力を感じる。
さいごに
いかがでしたか?
デザイナーの方をはじめ、デザインに関わる方は、色についての知識を持っておくと、色を駆使して様々な目的を達成しやすくなるかもしれません。
また、デザインに関わりのない方でも、色は身の回りに溢れており、とても身近なものです。
最近疲れているなと思ったら、植物をインテリアに取り入れてみたり、最近忙しくてバタバタしているなと思ったら、青や紫のものを身の回りに置いてみたりと、色の持つイメージを利用して、自分をコントロールすることもできます。
身近にありすぎて考えることも少ないかもしれませんが、一度色について考えてみると面白い発見があるかもしれません。
それでは、失礼いたします。