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ソーシャルメディア(SNS)マーケティングは中小企業でも活用できる?

ソーシャルメディア(SNS)マーケティングは中小企業でも活用できる?

資本力のない中小企業にとって、お金のかかるマーケティングやプロモーションはなかなか繰り返しできることではないでしょう。だからといって、集客の努力を怠るわけにはいきません。自社の商品やサービスがどんなによくても、その事実を世間の消費者に知ってもらわないと売り上げが伸びる可能性はゼロのままですね。

しかしあきらめることはありません。「そんな中小企業の慢性的な悩みを解決できるチャンスがある」そんなふうにまことしやかに噂されている販促のテクニックだってあるのです。

とりわけ今、人気がべらぼうに高いのがSNSマーケティングでしょう。これは中小企業どころか、零細企業でも取り組めるチャンスがあります。実際に、いわゆるベンチャー企業のような資金・人材ほかあらゆる点で不利な立場にある中小企業や個人事業主が、SNSで集客や売り上げアップに成功した事例がたくさん報告されているのです。

SNSマーケティングとは?

SNSはいまや誰もが使っていますね。おそらく日本には数千万人もSNSの愛用者がいることでしょう。インターネットに疎い国民だっていまだにあちこちにいるわけですが、SNSのひとつふたつくらいは使っていても不思議ではありませんね? ITが苦手な高齢者でも使うようになっていますし、小中学生でもアカウントを持っていますね。

ようするにSNSはいつの間にか、かつてのTVや新聞、雑誌くらいのポジションを獲得しているメディアになっていたのです。このSNSに自社の商品・サービスのPRになるコンテンツを発信していくことが、いわゆるSNSマーケティングですね。

1.誰もがSNSを使う時代に、これを商業利用しないのは損?!

若い世代を中心に、昨今は「SNSばかりやっている」という消費者が年々増えている時代です。いまだに「何か知りたいことがあったら、まずはGoogleで検索」というネットユーザは多いですが、そのかたわら「何か知りたいことがあったら、まずはSNSで……」というユーザが急増しているのです。

したがって、自社専用のSNSのアカウントを準備してそこからコンスタントに情報発信をする事は非常におすすめ! フォロワー等をたくさん抱えているアカウントに、自社の商品・サービスを取り上げてもらったら、一度に大量のユーザに気づいてもらえる絶好のチャンスになりますから。

2.SNSマーケティングで大きな役割を果たすのが「インフルエンサー」

著名人であったり人気者であったりとSNSの世界にはいわゆる「インフルエンサー」があちこちにいますね。このような、他人に影響力のあるユーザに、好意的に投稿してもらえたり、あるいはシェアやリツイート等をしてもらえたりすると、それだけでもおおぜいのユーザの共感を集められます。

それがきっかけで注文・購買等のアクションに結びつくことは、すでに数々の業界で報告されています。

マーケティングで挑戦したいSNSの種類はこちら

SNSが登場してからすでに20年以上が経過しています。国内に絞っても、たくさんのSNSが登場しましたね。たとえばmixiやGREEは、2000年代に人気を博したSNSでした。

では現代の企業のマーケティングで、よく用いられているSNSとはどんなものがあるでしょうか?

1.Facebook

ある程度の長さを持つ文章を投稿するなら、Facebookが向いていますね。もちろん画像もたくさん投稿できます。

日本ではどちらかといえば、10代や20代のような若い世代よりも30代以上がユーザの中心と考えられています。

企業がFacebookを使う場合に大切なことはFacebookページの開設でしょう。2名以上のユーザが管理人として登録できますし、アクセス解析といったマーケティングの戦略を練る際に欠かせない機能が充実しています。

2.Twitter

「ツイートする(≒つぶやく)」ことが投稿の目玉となる、独特のSNS。1回に投稿できる文字数にはっきりとした制限があります。日本語版に関しては、「2バイト文字の場合は140まで」となっていますね。

したがって短文しか投稿できないのですが……日本では大ヒットしました! 日本でいちばんの登録者数を誇るSNSとなっています。このためマーケティングのツールとして研究する価値はじゅうぶんにあるといえます。

3.Instagram

写真(または、短時間の映像)の投稿をするために使われるSNSです。文章は書いても短文で、文章なしということも当たり前です。
いずれにしてもInstagramの若年層への浸透度はすさまじいものがあります。国内のユーザの場合、10~30代までで7割を超えているというデータがあるほど。

インスタグラムで見映えの良い投稿を目指すユーザが増えたことから「インスタ映え」という流行語が誕生しました。マーケティングを狙うなら、やはり「映える」投稿を意識したいところですね。

4.LINE@

LINEは、ユーザ同士のコミュニケーションツールとして大ヒットしました。Eメールに代わる機能が優れているほか、電話の機能も人気がありますね。

このLINEでは「LINE@」というビジネス用のアカウントを簡単に作成できます。参加してくれたユーザに対して、LINEの機能を用いていっせいにメッセージを配信できる点が魅力。また、クーポンを配信できるサービスも使い勝手がよいですね。

SNSを企業が行う意味/具体的なメリット

SNSを使って宣伝やPRをかけることにはさまざまな意義があります。
この章で細かく分類してみました。

1.知名度やを高めるチャンスを持てる

TwitterやInstagramのいいところは、気に入ったユーザにフォローしてもらえること。LINE@やFacebookページもほぼ同様ですね。

したがって、ユーザに好まれる形で情報発信を続けていれば、毎日だんだんとフォロワーを増やすことができるのです。ファンになってくれたフォロワーがシェアやリツィートのような機能を使って拡散してくれるなら、自社の商品・サービスの新着情報が人目にふれる機会が多くなりますね。

※たとえばTwitterの場合、大半のユーザの心をつかんだ投稿は数万人にリツィートされることだってふつうにありますね。しかも、素人の投稿でもそうなることがザラにあるのです。
数万人がリツィートしてくれるなら、自社の商品やサービスの情報を見てくれるアカウントもその数倍の人口に、つまり10万人を超えるかもしれないのです。

2.顧客ロイヤリティおよびブランディングのチャンスを持てる

ユーザが好む情報や歓迎する知識をコンスタントに提供することで、自社に対するイメージの向上につながります。自然と、商品やサービスのファンやリピーターになってくれる頻度も高くなるでしょう。

※あくまでも、ユーザが歓迎する投稿を心掛けることが大前提!
この点でユーザの動向を見誤ったまま投稿してしまうと? おそらくは、ユーザにそっぽを向かれてしまいます。
したがって、市場調査等は念入りに行ってから投稿の戦略を決めていくことが要求されますね。

3.ユーザのストレートな意見を聴きとれる

これは主なメリットとは言えません。とはいえ何か新着情報を投稿したら、ユーザの本音がもろにぶつかってくることはよくあることですね。

何か参考になる意見がレスポンスされたときは、素直に受け止めて改善等に努力を注ぐことが大切でしょう。もちろんユーザの質問に対しては、その場で回答して疑問を解消していただくこともできます。

4.費用・労力~といった、コスト面でリーズナブルにできる

コストパフォーマンスのよさも、SNSマーケティングの見逃せない強みです!

たとえば、金額面で比べてみましょう。放送・新聞・出版~といった既存のメディアに依頼をかけたとき(既存のメディアを使う場合は広告代理店に頼むことが多いですから、代理店への費用も勘定に入れないといけません)と比べたら、はるかに安い費用でもSNSマーケティングは実施できます。

もちろんSNSマーケティングだって、それなりの資金は必要となります。あまりにも低予算では、思ったような効果を出せないかもしれません。それでも、全体的に見てSNSマーケティングの費用感はかなりチープです。たとえば、Youtubeのような動画を使ったマーケティングも今は大流行していますが、動画を撮影したりネット上にアップしたりするのはけっこうな準備が必須。それに比べればSNSマーケティングへのチャレンジはかなり楽です。

そして、人的コストでもSNSマーケティングは優れていますね。少人数でもある程度の施策を実行できます(もちろん限度はありますが)。

5.他のSNSや自社サイト等ほか、さまざまな情報への誘導も可能

投稿内容にリンクを混ぜるなら、見てくれたユーザにその情報をクリックしてどこかに飛ばすことも簡単ですね。たとえば、自社の商品やサービスに関するニュースが流れたときは、そのニュースのページを掲載して読んでいただけばよいわけです。

また、自社の公式Webサイトや公式ブログに新しい情報・記事が出たとき、自社のYoutube公式アカウントに新しい動画がアップされたときは、ユーザの目を引く文言等と一緒にリンクを投稿して、ユーザをまとめて誘導するのはとても賢いやり方といえますね。

SNSマーケティングをやる際のハードル/なかなかバズらない場合は?

「バズる」という言葉が流行して久しいですね。これはネット上で一気に大流行した言葉やマネされた言葉を意味する動詞ですが、とりわけSNSで大量に拡散された場合が該当します!

というわけで、SNSマーケティングで売上・注目度アップを目指すのでしたらぜひともバズる更新をしたいところですね。もっともあいにくと、バズらせるのは簡単なことではありません。たとえば有名人をはじめとしたインフルエンサーをつかまえることができたらそのチャンスは多少増えますが、それは中小企業にとって最初のうちかなりの難題です。

早い話、インフルエンサーを見つけたり育てたり、バズる投稿を連発したり……というのは、できるとしてもかなりの時間がかかるでしょう。しかし最初のうちは、無理にそれを目指す理由はありません。それよりも、コンスタントに更新作業を続けてフォロワーを地道に増やして行くことが最優先でしょう。そうしていくうちに、フォロワーに好意的に受け止めてもらえる投稿の特徴も見えてきます。

なお、バズる投稿は「狙ってできるもの」とは限りません。期待していなかったのにバズったという体験談は山のようにあります。中小企業の場合であれば、一般のユーザが普段目にすることがない仕事現場等を投稿したら、物珍しいためにバズってしまうことだってあるのです。

やはりしばらくの間は、「バズる投稿」「インフルエンサー」等はあまり意識する必要はないでしょう。

SNSマーケティングの注意点

さて、便利にやれるSNSマーケティングですが……デメリットもないわけではありません!

1.ユーザからのバッシング

SNSマーケティングで何よりも怖いのは、ユーザにネガティブな反応をされてしまうことです!

「大半のユーザに好まれない投稿内容だった」くらいであれば、1回や2回なら特に問題になることはないでしょう。どのみち、すべてのネットユーザに気に入られる投稿をすることは無理ですし、フォロワー等が増えれば増えるほど、全ユーザの好みに合わせることは難しくなります。

しかし、ときには限度を超えて嫌われてしまったり非難されたりすることもありえます。いわゆる「炎上」ですね。

※世の中には、あえて炎上させてでも注目を集めようとする「炎上マーケティング」「炎上商法」もありますが、これは基本的におすすめできることではありません。よほどのことがない限り、炎上は回避するべきでしょう。

では、どのような原因でSNSでの投稿は炎上するのでしょうか。

  • 他社およびその商品等に対する、ネガティブな投稿
    (これは、その会社のファンに叩かれる原因となりますね)
  • 何者かに対する誹謗中傷
    (悪気がなくても、ネガティブなことを少しでも書いたら中傷ととられる恐れがある時代です)
  • 無根拠な憶測や、客観的な裏付けのない情報
    (いい加減なことをSNSで少しでも書いてしまうと、あっという間にそれを指摘されます。その結果、悪気がなかった場合でも「信頼のできないデマを流す会社」とみなされる恐れがあります)

このようなリスクに対処するには? 普段から、うかつな投稿をしないように細心の注意を払うしかないでしょう。

SNSは、気軽に誰でも投稿できてしまいます。したがって企業用のアカウントをつくったときでもなんとなく投稿したくなるかもしれませんが……それは危険です。

投稿内容をきちんと精査する仕組みを社内につくったほうが安全でしょう。確認の取れた投稿だけをリリースするようにすることがポイントです。

2.短時間での効果を期待しすぎてはいけない

SNSマーケティングは、はじめようと思えば簡単にはじめられます。スタートから間もない段階でもう効果が出ることもあるでしょう。

ただしSNSマーケティングは基本的に、短期間で大きな成果を継続して出せるものではありません。最初のうちはなかなか注目度が上がりませんし、焦って効果を出そうとするのは間違いでしょう。じっくりとユーザに信頼される投稿を繰り返して、じっくりとフォロワー等を増やしていく必要があります。SNSマーケティングでは根気が必要なのです。

※逆に言えば、短期間で確実に集客に成功したいのであれば他の方法を選んだほうがよいでしょう。

たとえばTVのCMといった一度に大量のユーザの目にふれる方法を選ぶべきでしょう。Web上の集客方法であれば、リスティング広告のほうが適していますね。

3.単調な更新では意味がない

SNSマーケティングは、やろうと思えばすぐにでも開始できますしコスト面でも負担が軽いのですが……しかし、だらだらと適当にやっていては意味がありません。

似たような更新を毎日繰り返してばかりでは、ユーザが飽きてしまいますしフォローも止めてしまいます!

コンスタントに、ユーザにイイネ!を集められるような魅力にあふれる情報発信を繰り返さないといけません。コスト面では楽、とはいっても内容を工夫する必要はあるわけです。

SEOにも効果がある可能性

さて、インターネット上で展開できるマーケティング策の中で、SNSマーケティングに匹敵するニーズがある方法論があります。それは「SEO」です!

SEOとは?

SEO(Search Engine Optimization)は、ひと言でまとめるなら、キーワード検索の結果を上位に位置させようとコントロールするための研究ですね。SEOがうまくいけば、まず自社のWebページへの流入が大幅に増えます。その結果、商品の注文やサービスの相談・申し込みも増えていきます。

1.SEOもSNSマーケティングと並行して力を入れるべき

SEOは、各Webページのありとあらゆる要素で結果が決まります。キーワード上位を実現するには、その要素すべてを必死に研究する必要があり、並大抵のことではありません。ただSNSマーケティングの真摯な実施も、その一要素だと考えられています。

それにしてもなぜSEOによい影響が出るのでしょうか? 実はその仕組みは研究家の間でも諸説あり、決着がついていない模様です。

この場では、SEOに対するSNSマーケティングの貢献度について、大きなトリガーと推定されているポイントを2点あげておきましょう。

1-1.サイテーション

サイテーション(Citation)という英語は耳慣れないかもしれませんが、Web集客を研究する現場で近年、よく聞こえてくる言葉になりました。「引用」「参照」といったニュアンスを持つ単語で、SEOにおいては「リンクなしで、自社のサイトについて書き添えられる」というケースを意味します。

自社のWebサイト等に言及してもらうのであれば、やはりリンク付きで書いてもらうのが理想ですね? そのほうが、読んだ人が自社のサイトに飛んできてくれますから。

しかし現在、リンクなしでも自社のWebサイトに関してポジティブな記述をしてもらっただけでも、SEOに良い影響をもたらすと考えられています……まだ研究途上であり、はっきりした根拠があるとはいえないようですが、ポジティブな記述が増えるとGoogleのシステムにそれが記録されることは事実。その結果、だんだんと自社のサイトが「評価の高いサイト」とGoogleに判断され、最終的にSEOに良い効果が出るのでしょう。

1-2.E-A-T

E-A-Tという言葉は、5年以上前に突如クローズアップされるようになった言葉。実はGoogleがその発端をつくりました。

E-A-Tは以下の3単語の頭文字を総称しています。
・Expertise=専門性
・Authoritativeness=権威
・Trustworthiness=信頼性

これら3ワードは、どれもホームページやブログ等に「あって損はないもの」ではないでしょうか? ……いや正直な話、これら3点はいまや、「なくてはならないもの」になりつつありますね。

インターネットがはじまって30年くらいの歳月が流れていますが、90年代や2000年代はおびただしいほど「信頼されないホームページ」が生産されてきました。見る側も、露骨に怪しいサイトを見て辟易したこともあるでしょう。もしくは信頼できる情報にめぐり会ったと思いきや、見事にハズレだった~なんて苦い体験をしたこともあるでしょう。

Google側もその事実は早くからつかんでおり、時間をかけて着実に対策を進めていたのです。2010年代に入って長年の努力が一気に花開きました……昨今は、以前と比べれば怪しい情報を掲載しているページを見破るGoogle内部の機能が向上したのです。よって、そのようなページはなかなか検索上位に入れなくなりました(したがって、人目につく機会も大幅に減ったのです)。

以上の理由から、E-A-TがそろっているサイトをつくるほうがユーザにもGoogleにも好まれますし、SEOの効果も高まるのです。

2.SEOとSNSマーケティングの因果関係とは

さて、「サイテーション」「E-A-T」を追求する上でSNSも役に立つ可能性があります! SNSマーケティングを繰り返していくうちに、たくさんのネットユーザが自社のサイトについて言及・引用してくれる機会が増えていきますね。つまりサイテーションの効果を高めるきっかけになります。同時に、信頼できる情報を発信していけばE-A-Tの効果も必然的によくなると思われます。

まとめ:共感してもらえるコンテンツを提供することがSNSマーケティングの秘訣

SNSマーケティングは中小企業でも、あまり負担を感じずにスタートできます。自社のアピールも商品・サービスのアピールもできてお得ですね。

  • SNSは日本国民全体に普及しているためとにかく注目度が高い
  • 商品のブランディングや、顧客ロイヤリティの向上もやりやすい
  • お金があまりない場合でもチャレンジできる
  • バズらなくてもとにかく地道にフォロワーを集め、評価される更新を続けることが大切
  • 炎上対策のため、うかつな投稿をしない体制をつくるべき
  • 本体サイトのSEOにも貢献できる可能性がある

資本力やマンパワー等のリソース面で不利な中小企業でも、SNSマーケティングを上手に展開すれば自社の売上アップをじゅうぶんに実現できるというわけです。

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